東京五輪が延期される可能性が浮上した23日午前、兵庫県内で五輪翌年の2021年に開催される国際スポーツイベントの関係者に戸惑いが広がった。「オリ・パラ熱」を原動力に盛り上げる狙いだっただけに、関係者らは今後の推移を注視している。

 来年5月14〜30日、兵庫県など関西を中心に開かれるのは「ワールドマスターズゲームズ(WMG)2021関西」。生涯スポーツの祭典とされ、公式35競技59種目が実施される。

 この大会は「五輪・パラの翌年開催」がルール。兵庫県実行委員会の担当者は「現段階では延期を検討していないが、五輪・パラの開催時期によっては変更を余儀なくされるかも」と困惑する。

 すでに、同大会でも新型コロナの影響で参加申し込みが減少。特にアジアなど海外からの参加が伸び悩んでおり、影響の長期化を懸念している。

 さらに来年9月17〜26日には、神戸市内で「第10回世界パラ陸上競技選手権大会」が開催予定。約100カ国の選手約1300人の参加が見込まれる。仮にパラ五輪(8月25日〜9月6日)が1年延期となった場合、パラ陸上の世界大会がわずか「中10日余り」で連続することになる。

 現時点で国際パラリンピック委員会(IPC)から連絡はないというが、神戸市国際スポーツ室の担当者は「日程が近接する場合、IPCが世界パラ陸上の日程も見直す可能性はある」と注意深く見守っている。(井上 駿、長谷部 崇)