決勝 流通経済大柏(千葉) vs 日大藤沢(神奈川)

流通経済大柏が夏の高校日本一!

流通経済大柏、9年ぶり2回目の凱歌を初の単独優勝で飾る

 躍進を続ける日大藤沢(神奈川2位)と千葉の伝統校・流通経済大柏(千葉1位)が顔を合わせたファイナルマッチ。試合は序盤から互角の展開となった。

 流通経済大柏はボールを保持しながら、縦に速い攻めを繰り出して相手陣内に侵入。守っても球際の強さを全面に押し出し、相手に自由を与えない。対する日大藤沢はこれまでの勝ち上がり同様、後半に勝負を掛ける狙いを持って試合に入った。そのため、前半は守備に比重を置き、粘り強い守りで相手の攻撃を跳ね返していく。

 そして、迎えた後半。流通経済大柏は攻勢を仕掛け、相手の切り札が出てくる前に試合を決めることを目論む。10番の菊地泰智を軸にサイドから崩しに掛かり、徐々にゴール前にクロスが入る機会が増えていく。それでも最後のところが合わず、得点を奪うまでには至らない。ただ、ここで流経大柏は慌てることはなかった。「もっと焦れてくれていたり、慌ててくれると思っていた」とは日大藤沢・佐藤輝勝監督の言葉。後半の勝負所で三田野彗、ギブソン・マーロンという2人の切り札をピッチに送り込まれたが、自分たちのペースを維持して一切相手に惑わさない。

 こうなると、試合の流れは経験値で1枚上手の流通経済大柏のもの。虎視眈々とチャンスを伺い、一瞬の隙を付いて試合を決めることを目論む。すると、試合終了間際の後半31分。石川貴登が右サイドからロングスローをゴール前に放り込むと試合が動く。一瞬相手の対応が遅れた隙を見逃さず、途中出場の熊澤和希が右足を振り抜くとこれが値千金の決勝弾。最終盤の1点を最後まで守り切った流通経済大柏が夏の頂点に立った。08年に初優勝をした際は豪雨の影響で決勝が行われず両校優勝。9年ぶり2回目の凱歌を初の単独優勝で飾った。

 

(文・写真 松尾祐希)

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