対馬市にある環境省の「野生順化ステーション」で訓練し、初めて自然に帰したツシマヤマネコが5月18日に死んでいるのが見つかりました。

死んでいるのが見つかったのはオスのツシマヤマネコ「ひかり」です。

環境省によりますと「ひかり」は、2023年7月に対馬市内で交通事故にあったとみられていて、「対馬野生生物保護センター」で治療やリハビリを行いました。

「ツシマヤマネコ野生順化ステーション」で自然に帰す訓練をし、4月22日に上県町の山に放して追跡調査を行っていました。

5月16日、地元の住民が設置した箱ワナにかかっているのが発見されたときは健康状態に問題がなかったため再び山に戻しました。

しかし2日後の18日未明、上県町の倉庫で衰弱した状態で見つかり、その後、死にました。

岡山理科大学で病理解剖が行われていて、急性胃拡張が原因でおう吐し、窒息死したとみられています。

環境省は一連のプロセスに問題がなかったか見直し、今後の保護・増殖につなげるとしています。