鹿児島市ではここ数年、子どもへの虐待件数が増えていて先日は、こども2人が家に置き去りされた事件もありました。そんななか鹿児島市の森市長は、公約に掲げていた市独自の児童相談所の設置について鴨池公園駐車場を整備候補地にしたと明らかにしました。

鹿児島市の森博幸市長は30日の定例記者会見で「鴨池公園駐車場が最適地であると決定した」と述べました。

児童相談所の整備候補地は鴨池2丁目にある鴨池公園駐車場で、広さは約1万平方メートルです。

現在は隣接する市立図書館や科学館の駐車場として利用されています。

鹿児島市は昨年度策定した児童相談所の基本計画で設置場所に必要な条件について幹線道路に面することや、保健センターや警察と連携が図りやすいことなどをあげていました。

児童相談所の延べ床面積は、3000平方メートルから3500平方メートルを想定し、一時保護の機能も備えるとしています。

また支援が必要な子供や家庭、妊婦を調査し、継続的な支援につなげる拠点としての機能も加えるということです。

森市長は「コロナ禍で財政的に大変厳しくなる。その点を勘案しながら今後のスケジュールを練ってほしい」と話していました。

児童相談所は18歳未満の子供に関する虐待の相談や通告、障害などの相談を受け付け、必要な支援を行う施設です。

現在の県内の児童相談所は県が設置している鹿児島市の中央児童相談所、鹿屋市の大隅児童相談所奄美市の大島児童相談所の3つです。

鹿児島市では虐待の相談件数が増加傾向にあります。

現在、鹿児島市を管轄している中央児相に通告されるもののうち半分程度が鹿児島市内の案件だということで、子供や家庭に対する切れ目のない支援が喫緊の課題としています。

今回は候補地の選定が行われましたが、コロナ禍での財源確保が次の課題となりそうです。

鹿児島市は今後、関係機関との協議や予算の審議などを経て児童相談所の詳細を決めていくとしています。