住宅に放火して高齢の夫婦を死亡させた罪などに問われている男の裁判員裁判が始まり、男は「詳しいことは覚えていない」と主張しました。

無職の谷口正一被告(69)はおととし、大阪府熊取町で木造住宅のガレージに火をつけ、住人の佐々木良雄さん(当時80)と妻の勝子さん(当時74)を一酸化炭素中毒で死亡させたとして、現住建造物等放火や重過失致死などの罪に問われています。

7月1日の初公判で、谷口被告は「火をつけたことは認めるが、詳しくは覚えていない」と主張。

弁護人は冒頭陳述で「住宅に燃え移るとは認識していなかったため放火についての罪は成立しない」と主張したうえで、責任能力を争う姿勢を見せました。

一方、検察は「ホームレス生活に苛立ち、日頃の鬱憤を晴らすために放火した」と指摘。

「一人で生活できていて、責任能力に問題はない」として、住宅に燃え移る恐れを認識していたと主張しました。