台湾に旅行に行った時に足つぼマッサージの店で「人間は立っているから足に何でも沈殿しやすい。それをマッサージでほぐして体調を整えるんです」と聞いて、ひどく納得したことがある。

私はいつも大きめの靴を買って、中敷きで自分の足専用にするようにしているのだが、近年になって足裏から考える姿勢など、足が見直されるようになってきたらしい。

先日、50代に入った後輩の俳優が「15万出してインソールを買った」と言い出した。何かというと、ぎっくり腰になって行った接骨院で、足の型を取った方がいいと言われたそうだ。結果として足の指先に全然力が入ってない立ち方をしていたという。

それを見て担当医が「この立ち方で過ごしてると、いずれまた腰に来る、いっそインソールを作ったらどうか」と勧めたそうで、金額を聞いて悩んだが10年以上使えるというので思い切って買ったという。

実際にその中敷きを入れて歩いて見せてくれたが、驚くほど綺麗に歩けるようになっていた。日頃はガニ股気味なのに、癖も無くなっていた。彼は俳優だからなおさら姿勢に気を付けたいという気持ちも強いのだろうが、一般の人だって健康のために足の裏のバランスを知って損はない。いくつか例をあげてみよう。

●足の前の部分に力が入ってる場合
「日本人は急いで歩くから、姿勢が前のめりになってその分足先に力がかかっている。だから足の外側の筋肉が発達してO脚の人が多い」と演劇関係の先生から聞いたことがある。なるほど日本人の若い男の子はスラリとして綺麗な体型になってきたが、確かにO脚が多い。あれは前のめりに歩くせいだったからなのだ。膝に悪いので気を付けて!

●足のかかとに力が入ってる場合
後ろに重心がある人は骨盤がひっくり返っている。そのせいでガニ股が多く、首が前に出てしまうので頸椎に良くない。自分の骨盤がひっくり返ってるかどうかの目安はあぐらが組みやすいかどうかですぐ分かる。あぐらを組んで楽な人は要注意!

●足の親指に力が入ってる場合
女性はハイヒールなどを履くのでその反対でお尻が反りがち。そのせいで足が長く見えると思い込んでるので、極端に反ってる人も多いが、足の親指側に異常な力がかかるため、外反母趾などの原因になるという。

●足の外側に力が入ってる場合
女子高生に多い内股もこの典型的な例。可愛いく見えるからやってるんだろうが、健康には抜群に悪い!内股で立ってると背中やお尻に力が入らないので猫背になり、将来的に内臓を悪くしたり、腰や膝にくる。

いかがだろうか?気になる症例があったら是非、自分の足元に注意してみて欲しい。人間の身体は盆栽と同じ、少しずつ少しずつ変化させていけば、必ずバランスよく立てるようになる。それが病気知らずの身体作りにもつながるのだ。