巻き返しの鍵は“攻守の安定”−。バスケットボールBリーグ2部(B2)の熊本ヴォルターズのネナド・ヴチニッチヘッドコーチと新加入選手らが14日、熊本市南区のルネサス川尻スポーツセンターで記者会見し、補強の狙いや後半戦への意気込みなどを語った。

 会見では西井辰朗ゼネラルマネジャー(GM)が13勝19敗で西地区6チーム中5位と低迷した前半戦を総括。「難しいシュートやターンオーバーで攻撃が終わってしまい、簡単に速攻を浴びた」「司令塔の石川海斗頼みになることが多く、個人のプレーの出来に左右されてしまった」ことを苦戦の理由に挙げた。

 開幕から故障者や病人が相次ぐチームは、ここまで常に駒不足に悩まされてきた。このため、前半戦終盤の昨年末に九共大の奥田雄伍と近大の濱田貴流馬(あるま)の両ポイントガードを補強。さらに後半戦に向けて昨季1部(B1)の滋賀、福岡でプレーしたマーカス・ブレイクリーとウィタカ・ケンタ(青学大)を加え、「前半戦の課題を補った」(西井GM)。

 得点力だけでなく攻撃の起点としての役割も期待される新助っ人のブレイクリーは「リバウンドでの位置取りや守備時の素早い帰陣など基本を徹底すれば、試合運びは安定する」。濱田は「パスで味方を生かす」、ウィタカも「フィジカルの強さを生かしゴール下で体を張る」と意気込んだ。

 現在、熊本の勝率は同リーグ全18チーム中13位。8チームがB1昇格を争うプレーオフ(PO)の出場圏内にいる8位の愛媛までは4ゲーム差。指揮官は「ここから各地区上位勢との対戦が続くが、自分たちがPOを狙える位置にいることを証明したい」と力を込めた。(坂本尚志)

(2020年1月15日付 熊本日日新聞朝刊掲載)