昨年11〜12月に国内ノリ産地であった2019年度の乾のり初入札会で、河内漁協(熊本市)のブランドのり「塩屋一番」が1枚当たり186円の値を付け、4年連続で国内最高となった。

 12月上旬に同市であった県産のりの初入札で約1800万枚中の最高値となり、全国一の産地・佐賀県の140円や、福岡県の94円90銭を上回った。

 塩屋地区の漁場には坪井川や河内川から豊富な栄養分が流れ込むほか、金峰山が北風を遮るため波も穏やかで、やわらかく口どけの良いのりに仕上がるという。「塩屋一番」は、地元生産者でつくる「塩屋海苔研究会」(8戸)が、うま味や香り、やわらかさ、歯切れなどを重視して12年に開発。昨年6月に商標登録した。

 14日は、最高値品を出荷した岩※勝治・元会長(56)や川崎武克組合長(75)ら7人が県庁を訪れ、蒲島郁夫知事に結果を報告した。岩※さんは「最高値が今後も続くよう、仲間と生産技術を高め合いたい」と話した。

 県漁連によると、今季の県内の養殖ノリは種付け直後の少雨の影響で生育が遅れたが、その後雨量が増えるなどして回復。現在は順調に推移しているという。(福山聡一郎)

※は「山」の下に「奇」

(2020年1月15日付 熊本日日新聞朝刊掲載)