熊本地震の経験を生かして大規模な災害に備えようと、熊本市東区の市動植物園で16日、総合防災訓練があった。はしご車で観覧車内の人を救助するなど、緊迫感のある訓練を繰り広げた。

 防災とボランティア週間(15〜21日)に合わせて実施。同園によると今回のような大規模訓練は初めてで、園や市消防局の職員約110人が参加した。

 開園中に熊本市で震度7の地震が発生した想定。災害発生を告げる放送が流れると、職員らは来園客を安全な場所に避難させたり、動物を寝室に入れたりと慌ただしく動き回った。市消防局の隊員は、はしご車を使って、地上25メートルの観覧車のゴンドラ内に取り残された男女2人を助け出した。

 熊本地震では子ども列車の乗り場の屋根が倒壊し、ユキヒョウのおりが一部破損するなどの被害が出たが、発生が夜間だったこともあり、けが人はなかった。戸澤角充園長は「災害発生時に適切な行動ができるよう訓練を重ねたい」と話した。(久保田尚之)