熊本赤十字病院(熊本市)は12日、ドクターヘリの患者搬送について、原則県内に限定していた活動範囲を九州内に広げる運用を始めた。これまで県外搬送は県防災消防ヘリが担ってきたが、より柔軟な救急搬送体制の確立を目指し、県などとつくる委員会が運航要領を改定した。

 ヘリによる県内の救急搬送は同病院配置のドクターヘリと県防災消防ヘリの2機体制。現場に医師や看護師が急行する必要がある場合にドクターヘリ、主に高度な医療が必要な患者の病院間搬送を県防災消防ヘリがそれぞれ担っている。

 県によると、県防災消防ヘリが患者を県外搬送したのは2016〜18年度に計34件あった。搬送途中で医療機関に立ち寄って医師を搭乗させるなど、効率面で課題もあったという。ドクターヘリの県外搬送について、県医療政策課は「医師の現場急行が必要で、かつ県内の医療機関で対応できないケースや県境付近の事例などを想定している」としている。(馬場正広)