熊本市保健所は20日、同市の福祉施設で利用者と職員計30人が食中毒になったと発表した。17日に昼食で提供されたサバのオーブン焼きから検出したヒスタミンが原因と断定。症状は軽かった。

 同保健所によると、症状を訴えたのは60〜96歳の施設利用者14人と、26〜70歳の職員16人。施設の非常勤医師らが17日、ヒスタミンによるとみられる頭痛と顔面紅潮の症状を確認し手当てした。現在は全員回復している。

 ヒスタミンは、魚類を常温で放置するなどした場合に生成。重症の場合は呼吸困難などを引き起こす。

 同保健所は、施設の調理や納入業者の記録などから「調理と管理の方法は適切だった」と判断。施設と業者名は公表せず、処分や指導もしない方針。

 同市での食中毒は今年初めて。流通経路を調べている。(隅川俊彦)