自ら育てたホップを使った地ビール生産を目指す熊本県天草市五和町の荒木信也さん(40)が17日、初仕込みをした。4月中旬には第1号が誕生する見通しで、天草産ビールを地域活性化の力にしたいと意気込んでいる。

 荒木さんのビール造りの原点は、20代のころ出合った仕込みにかんきつなどを加えた香りの高いベルギービール。「天草はデコポンなどかんきつ栽培が盛ん。ビール原料のホップを自分で栽培すれば、地元産かんきつを加えた天草らしいビールができる」と感じたという。

 宮崎県の地ビール会社での修業を経て、昨年3月に醸造会社「アマクサソナービール」を立ち上げた。味わいを決めるホップは、15品種を自宅近くの畑(約1500平方メートル)で自家栽培する。

 この日、2月に自宅隣接地に完成した醸造所で初仕込み。3種をブレンドしたホップと、同市倉岳町産のパール柑[かん]の皮を麦汁に投入した。

 仕込んだのは約千リットル分で、ジャンルは発泡酒。発酵タンクに移して3週間ほどすると完成するという。

 インターネットのクラウドファンディングで全国から333万円が寄せられるなど天草産ビールへの期待は高い。荒木さんは「いろいろな地元産かんきつを使ったフルーツビールを造りたい。ホップのブレンドを考えると、組み合わせは無限大。天草らしいビールで地域を元気にしたい」と夢を膨らませる。(赤池一光)