新型コロナウイルス感染症の拡大は、熊本県内の花見シーズンにも影響を及ぼしている。例年通り開放する桜の名所がある一方、宴会の自粛を呼び掛ける名所も。開催か中止か決まっていない期間限定の催しもある。

 熊本地震後、二の丸広場など一部エリアで花見が楽しめた熊本城。市熊本城総合事務所によると、宴会自粛を呼び掛ける予定はなく、「花見はできるのか」との問い合わせには「感染に気を付けて少人数で楽しんで」と答えている。

 ただ、花見シーズン限定の催しとして続けてきた行幸坂の開放は検討中という。

 芦北町の御立岬公園を管理する第三セクターは「伸び伸びと遊べる場所が少ないせいか、既に例年より利用者が多い」としており、花見客は例年通り受け入れる予定だ。

 野球場などのスポーツ施設を今月末まで閉鎖する玉名市の蛇ケ谷公園も、花見客の対応について「市から特に指示はない」(指定管理者)という。

 対照的に、熊本市東区の県民総合運動公園はホームページで宴会自粛を要請。散策しながら桜を眺める場合は「マスク着用など感染拡大防止に配慮を」と注意を促す。八代市の県営八代運動公園も同様に要請。園内には、宴会自粛を要請する文書も掲示した。

 21日、熊本城二の丸広場では花見気分を先取りして食事を楽しむ人たちもみられ、西区の男性会社員(42)は「自粛ばかりでは経済も回らない。できるだけ混雑を避け、手洗いなどに気を付ければ、花見をしていいのではないか」と話した。

 桜(ソメイヨシノ)の開花の平年値は熊本市で3月23日。熊本地方気象台は、間もなく開花宣言する可能性があるとしている。(國崎千晶、丸山宗一郎)