DJの世界大会で優勝経験がある熊本市のHIDEKI(ヒデキ、本名・森英樹)さん(37)がこのほど、同市現代美術館の登録アーティストにDJとして初めて認定された。新型コロナウイルスの感染拡大で、クラブやライブハウスが厳しい状況にある中、DJの存在をアピールしようと活動に力を入れる。

 ヒデキさんは今月7日、熊本市内のクラブで自らメインDJを務めるイベントを主催したが、参加者は予定の半分にも満たなかった。「クラブのお客さんは年々減っているが、新型コロナウイルスの影響でさらに大打撃を受けている」と危機感を募らせる。

 DJを始めたのは高校時代。本職は大工だが、仕事の合間を縫って、ミックスした曲をインターネットで送信して欧州などのラジオ局に提供したり、県内外のイベントに出演したりしている。「DJを社会に認められる存在に」との思いから、世界大会にも積極的に出場。2017年、米の人気デュオ「ザ・チェインスモーカーズ」が審査した大会では、1500人中10人のファイナリストに選ばれた。18年には米の世界的DJ、トッド・テリーが審査する大会で日本人として初めて優勝した。

 「お客さんと一体となれるクラブやDJの文化を若い世代にも伝えたい。今後は音楽で盛り上がるイベントを行政とやりたい」とヒデキさんは意気込んでいる。(平澤碧惟)