21日に熊本県天草市港町の本渡港近くの浅瀬に漂着し、同港に横付けされていたマッコウクジラの死骸が23日、台船に移された。24日に沖合で解剖され、その後市内の山中に埋める。

 調査に訪れた長崎大大学院の天野雅男教授(海棲哺[かいせいほ]乳類学)らによると、漂着したマッコウクジラはオスで、体長約17メートル、同種としては最大級の推定体重約50トン。普段は高緯度の沖合にいて、南下して浅瀬に来た理由は分からないという。

 この日、市から委託を受けた海運業者らがクジラを尾びれにワイヤをくくりつけ、クレーン船で台船に移した。撤去前にクジラを一目目見ようと市内外から多くの人が訪れ、南阿蘇村の自営業、岡部芳典さん(64)は「大きさに驚いた」と興奮した様子だった。

 クジラは24日、同港沖で長崎大の専門家らが台船上で解剖し、生態を調査。25日以降、市内の山中に運んで埋める。(米本充宏)