熊本市は25日、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で企業から就職内定を取り消された学生向けの相談会を市役所で開いた。学生2人が訪れ、求人を出している県内企業39社の紹介などを受けた。

 求人情報誌を発行するあつまるホールディングス(熊本市中央区)と熊本ヤングハローワーク(同)の職員計4人が相談に応じた。

 全国でスポーツクラブを運営する企業(東京)の内定を得ていた熊本市の専門学校の男子学生(20)は、23日になってこの企業の社長から、新型コロナウイルスの影響による業績悪化と倒産の懸念について説明を受け「今春の採用はできない」と告げられたという。

 男子学生は「内定取り消しなど、自分には関係ないと思っていたので信じられなかった」。この企業の入社はあきらめ、「気持ちを切り替えて就職活動する」と話した。相談会で紹介を受けた県内企業と近く、面談するという。

 あつまるHDのキャリアコンサルタント、古池泰士さんは「学校側が把握していない事例がまだあるのではないか。感染拡大の影響で内定取り消しの動きがあっても、全国的な人手不足は解消しておらず、求人を出している企業は多い」と指摘。熊本ヤングハローワークの渡邊誠・統括職業指導官は「企業側が学生に内定の辞退を強要することも考えられる。内定取り消しや入社時期の延期などの連絡があった場合、ハローワークに相談してほしい」と話した。(隅川俊彦)