高校生や大学生が地域の飲食店などを取材して作った“新聞”を、住民らが利用するコンビニに掲示して情報発信するユニークな試みが、熊本市中央区の上乃裏通りで始まった。コンビニを拠点とした新たな町おこしとして注目されそうだ。

 高校生と大学生の女子5人が28日、「くまもとまちづくり部〜まちの良さ伝えます」を結成。第1弾のテーマとして「新型コロナ自粛解除後の上乃裏テークアウトの現状」を掲げた。

 5人は同日、上乃裏通りの「炭火焼肉 にくたらし」で、前田気康[きこう]店長(46)を取材。真空パックで食べたい時に解凍して食べられるビーフシチューなど同店のテークアウト商品について詳しく聞いた。7月中に計5店を取材する予定だ。

 NPO法人フードツーリズム研究所(静岡市)の新田時也理事長(56)=東海大准教授=が企画し、インターネットなどで呼び掛けた。

 大学で地域づくりを研究したいという第二高3年の前田桃佳さん(18)は「こんな活動ができるチャンスはあまりない」。東京都出身で東海大農学部1年の佐藤友里江さん(18)は「くまモンぐらいしかイメージがなかった熊本について、もっと知りたい」と応募した動機を話した。

 完成した新聞は、1日平均1千人弱が利用するファミリーマート熊本上乃裏通り店の入り口に掲示する。荒木誠太郎店長(38)は「周りのお店が繁盛しなければ、うちも売り上げが伸びない。地域で一緒に繁栄していくことが重要」と話す。

 同法人の新田理事長も「コンビニの社会的存在意義が変化し、物を売るだけでなく、地域の情報が行き交う拠点としての役割が求められている」と指摘する。(太路秀紀)