阿蘇神社、あす火振り神事 五穀豊穣、復興へ願い込め

阿蘇神社、あす火振り神事 五穀豊穣、復興へ願い込め



 熊本県阿蘇市の阿蘇神社で22日夜、五穀豊穣[ほうじょう]を祈る「田作祭[たつくりさい]」の一行事、「火振り神事」がある。熊本地震の影響で火振りの規模は一部縮小するが、地割れや陥没で田植えをできない農地もある中、祭り初日の19日、地域住民は復興に向けた思いを胸に臨んだ。祭りは25日まで。

 19日午後3時過ぎ、神職の後に続き、氏子2人の担ぐみこしが仮拝殿を出発した。火振りで有名な田作祭は3月の巳[み]の日、農事の神である年弥神[としねのかみ](国龍[くにたつの]神[かみ])を阿蘇神社から約300メートル北東にある年弥社へ迎えに行くところから始まる。

 年弥社では氏子である地域の女性たちが出迎え。みこしにご神体を移し、「横莚[むしろ]神事」へ続く。市原ハツ子さん(81)は「自分は出迎えて60年になります。今年も無事にできてよかった」とほっとした表情を浮かべた。

 火振りのある22日は、年弥神と姫神の婚儀の日。姫神を出迎える地元住民がたいまつに火をともして歓迎したことが火振り神事の由来とされる。

 今年は地震で倒壊した国指定重要文化財の楼門が解体作業中のため、火振り場所は楼門を避けた2カ所に分ける。参道側を縮小する分、門前町商店街側を延長。場所の縮小に伴い、火をつけるかや束の数も、例年より600本少ない約1200本にする。

 みこしを担いだ氏子青年会で農業の西村真登さん(37)は「被災後、手付かずのままの田んぼも多い。火振りの規模は縮小しても、復旧に向けて例年以上に強く願いを込めたい」と話した。

 22日は午後7時から氏子や観光関係者でつくる実行委の火振りが始まり、同7時半から一般開放される。実行委TEL0967(22)8181。(中尾有希)

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