復興の願い、日の丸の扇に込め 阿蘇市狩尾地区

復興の願い、日の丸の扇に込め 阿蘇市狩尾地区

 阿蘇市狩尾の北外輪山斜面の原野に、日の丸模様の巨大な扇が姿を現している。地区住民らが力を合わせ、草を刈り取り浮かび上がらせる伝統で、6日、作業に励んだ。

 幅約70メートル、縦約50メートルの扇作りは田畑や牛馬の安全、豊作祈願で明治時代末に始まったらしい。戦中・戦後は中断し、1997年から地元有志でつくる保存会(鎌倉昭幸会長)が作業を担っている。

 現地は、標高750メートルの狩尾牧野内の45〜60度の急斜面。お盆前に作る習わしで、6日は台風5号の接近で風が強かったが、ボランティア2人を含む総勢20人で安全に気を付けながら作り上げた。

 昨年の熊本地震とその後の大雨で、扇の西側は幅100メートル以上にわたり崩落。今春の野焼きは中止され、草の背丈は2メートル以上になっていたという。

 地震による農地の地割れなどで、米の作付けなどへの影響も続く。鎌倉会長(62)は「復旧が遅れている農家は少なくない。扇に地区の苦難を払ってもらい、再び元気にしてほしい」と話した。

 扇は旧尾ケ石東部小付近や、阿蘇谷を東西に走る阿蘇中部広域農道沿いなどから望める。(岡本幸浩)

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