強敵トヨタ「RAV4」の登場でホンダ「CR-V」は苦戦!? 宿命のライバル対決の軍配はどちらに

強敵トヨタ「RAV4」の登場でホンダ「CR-V」は苦戦!? 宿命のライバル対決の軍配はどちらに

海外で人気を得たのとは対照的に、日本では一時期販売が終了していたトヨタ「RAV4」とホンダ「CR-V」が、日本市場に復活しました。同じような運命をたどってきたRAV4とCR-Vのライバル対決はどうなるのでしょうか。

日本市場に復活したトヨタ「RAV4」とホンダ「CR-V」

 1990年代半ば、同時期に産声を上げて大ヒットし、ライトクロカンという新しいカテゴリーを確立したトヨタ「RAV4」とホンダ「CR-V」。

 近年になって日本市場から一時期は撤退したものの、いずれもアメリカや中国など海外でずっと高い人気を博し、お互い5世代目を迎えて日本に再び帰ってきました。


ライバル対決! トヨタ新型「RAV4」vs ホンダ新型「CR-V」

 1994年に発売された初代RAV4は、乗用車と同じモノコックボディのSUVとして誕生しました。当時のSUVといえば悪路走行を得意としたモデルが多かったのですが、RAV4は街乗りも似合うカジュアルなSUVとして大ヒットしました。

 2代目以降は海外市場の要望もあり、ボディサイズが拡大。海外販売は順調でしたが、日本での販売は振るわなくなっていくのです。

 そして2013年にフルモデルチェンジした4代目RAV4は海外重視のモデルに転換し、日本で販売されることはありませんでした。日本では3代目が継続販売され、ついには2016年に日本市場から姿を消しています。

 RAV4のライバルであるホンダ「CR-V」は1995年に発売され、「シビック」の基本コンポーネンツを用いたクロスオーバーSUVとして登場しました。

 CR-Vも当初は国内専用車として販売されていましたが、北米で要望の多かった左ハンドル車を開発して以降、世界各国で販売されるようになったのです。2代目CR-Vは北米や欧州、アジアで大ヒットしましたが、日本では初代ほどの人気はありませんでした。

 3代目以降は「アコード」とコンポーネンツを共用することで、ボディサイズを拡大するとともに高級路線に変更。4代目モデルは海外からの要望が強かった内外装のデザインが盛り込まれましたが、日本での販売は振るわず、2016年に販売が終了されました。

両車ともターゲットはファミリーとするも、年齢層は異なる

 奇しくも同じような運命をたどってきたRAV4とCR-Vは、よい意味で「腐れ縁」といえる宿命のライバルです。新型CR-Vは2018年8月、新型RAV4は2019年4月に、どちらも5代目モデルにフルモデルチェンジして日本市場で復活しました。


販売好調な新型RAV4

 新型RAV4は月販目標は3000台としていますが、2019年5月15日の時点で約2万4000台と目標の8倍の台数を販売しているとのことです。

 新型RAV4について、トヨタ広報部は次のようにコメントしています。

「新型RAV4は、おかげさまで販売が好調です。購入者のほとんどは4WDを選択しており、新開発の4WDシステムの評価が高いことがうかがえます。

 新型RAV4では、これまでのガソリンモデルに加えてハイブリッドモデルもラインアップしました。今後はハイブリッドモデルの方を多く販売していきたく、全体の7割くらいがハイブリッドになると考えています。

 また、若者の購入者が多いことも特徴的で、購入した人のうち約4割が20代から30代です」

 オンロードとオフロードの両方で使えるアウトドア系SUVである新型RAV4は、購入ターゲットを30代から40代を中心としたSUV検討層やミニバン保有もしくは購入検討のファミリー層としています。

 実際には当初のターゲット層より若い世代が購入していますが、SUVらしいデザインや最新の4WD性能が、多くのユーザーに受け入れられているようです。

 一方の新型CR-Vは、2018年8月末の発売から2019年4月12日までで、合計1万3237台が販売されています。ガソリンが7056台、ハイブリッドが6181台で、ガソリンの購入者の方が若干多いようです。

 新型CR-Vは50代のファミリー層をメインターゲットとしています。これについてホンダは次のように説明します。

「実際に新型CR-Vを購入するユーザーは40代から50代が大半を占め、ヴェゼルやフリード、オデッセイに乗っている方からの買い替えが目立ちます。

 グレード別では、上級グレードの『マスターピース』を選択する購入者が全体の3分の2を占めており、弟分のヴェゼルではなく、あえて新型CR-Vを選んだユーザーは、上級志向が強いことが見て取れます」

新型RAV4はSUVらしいデザイン、新型CR-Vは乗用車的な雰囲気に

 日本で復活した新型RAV4と新型CR-Vは、どのようなモデルなのでしょうか。

 初代RAV4、初代CR-Vともにボディサイズはコンパクトでしたが、新型モデルではどちらもずいぶんと大きくなりました。


上質な雰囲気の新型CR-Vの内装

 新型モデルのボディサイズは、新型RAV4が全長4600-4610mm×全幅1855-1865mm×全高1685-1690mm、新型CR-Vが全長4605mm×全幅1855mm×全高1680-1690mmとほぼ同等です。ホイールベースは新型RAV4が2690mm、新型CR-Vが2660mmとなり、新型RAV4の方が30mmほど長くなっています。

 内外装のデザインは、それぞれのテイストになっています。両車とも大柄になっただけでなく、押し出しの強い顔つきとダイナミックな外観が与えられているのも時代の流れなのでしょう。

 外観について、新型RAV4は洗練されたなかにもよりSUVらしい力強さを感じさせるデザインとしているのに対し、新型CR-Vは乗用車的な雰囲気を放っています。

 内装は、どちらも上質なのは同じなのですが、雰囲気は異なり、新型RAV4は直線基調でちょっと武骨なSUVらしいデザインとする一方、新型CR-Vは高級乗用車のような空間に仕立てられています。

ガソリン・HVをラインナップ両車だが、価格はRAV4の方が安い

 グレード体系は、新型RAV4にはベーシックな「X」と上級の「G」があり、ガソリンの「G」にはさらに上級装備が標準で付く「Zパッケージ」や、オフロード仕様の「アドベンチャー」がラインナップされています。価格(消費税込)は260万8200円から381万7800円です。


ホンダ新型CR-V

 対する新型CR-Vは、ガソリン、ハイブリッドともスタンダードの「EX」と上級の「EXマスターピース」というシンプルな2本立てです。どのグレードでも2WDと4WDが選べ、さらにガソリン車では3列シート7人乗りも選べる点がRAV4との大きな違いです。価格(消費税込)は、323万280円から436万1040円です。

 なお価格は、新型RAV4の方が50万円ほど安く設定されています。

 パワートレインについては、新型RAV4、新型CR-Vともにガソリンモデルとハイブリッドモデルの設定があります。

 新型RAV4のガソリンモデルは、2リッター直列4気筒自然吸気エンジン(最高出力171馬力/最大トルク207Nm)を搭載しています。ハイブリッドモデルは、2.5リッター直列4気筒エンジン(最高出力178馬力/221Nm)に、120馬力/202Nmのフロントモーターと54馬力/121Nmのリアモーターを組み合わせています。

 新型RAV4は4WD主体のラインナップとし、ハイブリッド車では後輪をモーターで駆動するE-Fourとなります。

 新型CR-Vのガソリンモデルは1.5リッター直列4気筒直噴ターボ(最高出力190馬力/240Nm)を搭載しており、排気量は新型RAV4の方が大きいのですが、出力とトルクはターボの付くCR-Vがだいぶ上回っています。

 ハイブリッドモデルは、2リッター直列4気筒(最高出力145馬力/最大トルク175Nm)に、184馬力/315Nmのモーターが組み合わされます。なお、CR-Vにはホンダの主力ハイブリッドシステム「スポーツハイブリッドi-MMD」が採用されていますが、同システムとして今回初めて4WDに設定されました。

新型RAV4は世界初の4WDシステムを新搭載

 4WDシステムについては、新型CR-Vはホンダとして最新の「リアルタイムAWD」を搭載していますが、注目すべきは新型RAV4です。


新開発の4WDシステムを搭載した新型RAV4

 新型RAV4は従来から搭載されている「ダイナミックトルクコントロール4WD」とハイブリッドの「E-Four」に加えて、世界初採用の新しいシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」が設定されましたが、これは同クラスのSUVにおいては他に類を見ないものといえます。

「ダイナミックトルクベクタリングAWD」では、走行状況に応じてリアのトルクを左右独立で制御する「トルクベクタリング機構」を採用することで、思い通りのままの旋回性能と悪路走破性を実現しました。

 また、前後輪の車輪軸に世界初の「ラチェット式ドグクラッチ」を備えることで、2WDで走行する時には後輪に動力を伝達させる駆動系の回転を停止させて損失を大幅に低減し、燃費向上をはかる「ディスコネクト機構」を採用。これにより優れた走行性能を実現しています。

 また、新型RAV4には、オフロード走行において駆動力や4WD、ブレーキを最適に統合制御し、路面状況に応じた走行支援を3つのモードから選択できる「マルチテレインセレクト」というシステムが設定されているのもポイントです。

 舗装路でのドライブフィールは、新型RAV4、新型CR-Vともに快適性が高く、素直な操縦性を実現しています。なかでも、新型CR-Vは軽快さや俊敏性を追求した乗り味であるのに対し、新型RAV4は応答遅れを払拭しながらも、よりゆったりとリラックスして運転できる味付けとなっています。

 燃費についてハイブリッドモデルは、新型RAV4の4WDが20.6km/L、2WDが21.4km/L、新型CR-Vの4WDが20.2km/L、2WDが21.2km/Lと、新型RAV4が若干上回ります(いずれもWLTCモード)。

 ガソリンでは、新型RAV4の4WDが15.2km/L、2WDが15.8km/Lと、ハイブリッドの約4分の3といったところでしょう。

 新型CR-Vのガソリン車は、JC08モード燃費のみの公表となるため、WTLCモード燃費を採用している新型RAV4と直接比較できないのですが、4WDの5人乗りが15.0km/L、7人乗りが14.6km/L、2WDが15.4km/Lから15.8km/Lとなっています。

※ ※ ※

 新型CR-Vはすでに欲しい人の手には行きわたったのか、販売的には一段落した印象ですが、強敵である新型RAV4の出現によりさらに苦戦する可能性があります。

 新型CR-Vは新型RAV4に対して価格帯が高めなことも不利になることには違いないでしょうけれど、新型CR-Vのデザインはやや海外色が強すぎるような気もします。

 その点では新型RAV4のほうが日本人にも受け入れられやすそうな雰囲気を持っているように感じます。よきライバルである2台の今後の動向に注目していきたいと思います。


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