初心者でも大丈夫! 車中泊に適した5ナンバー車3選

初心者でも大丈夫! 車中泊に適した5ナンバー車3選

最近、車中泊ブームが加熱しています。今回は、初心者でも扱いやすい車中泊に適したクルマを3台紹介します。

コンパクトミニバン対決! シエンタVSフリード

 最近は、アウトドアの人気が高まりつつあり、ファッション業界やクルマ業界にもその影響は出ています。アウトドアに適した機能性を持つアウターやリュックの登場や、道具感を意識した撥水性に優れる内装デザインを施したモデルなど留まることをしりません。

 また、気軽にアウトドア感を味わえる車中泊の人気も高まっています。使い勝手の良いボディサイズのコンパクトなミニバンやワゴンは、移動も楽なうえ車内泊をするにも十分な室内空間を持ち合わせ、あらゆるシーンで大活躍します。

 今回は、そんな車中泊に適したおすすめの人気モデルを3台紹介します。

●トヨタ「シエンタ(2列シート車)」

 トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」は、以前まで3列シートのみの設定でした。しかし、2018年9月のマイナーチェンジで2列シート車を追加。ボディサイズ(最大値)は、全長4260mm×全幅1695mm×全高1675mmです。

 2列シート車では、セカンドシートのアレンジによってさまざまなラゲッジルームの使い方が可能です。チルトダウン格納の採用によりセカンドシートをすっきり格納できるため、大容量の荷室が実現しています。

 荷室長は、2065mmという広々としたサイズとなり、サーフボードや自転車などをそのまま積むことが可能です。車内泊をする際は、大人2人が横になっても十分な広さとなっているため、アウトドアに適したクルマです。

 また、セカンドシートに左右独立の6:4分割を採用しているため、3人乗車時でも片側に長物を積むことができ、4人乗車時でも、荷室長1430mm×荷室幅1260mm×荷室高1070mm×という広々としたラゲッジルームを確保できるため、キャンプなどのアウトドア用品もたくさん積むことができます。

 ほかにも、背丈の高いものを積む場合に便利な「ローデッキ状態」と、ラゲッジスペースがフラットになる「ハイデッキ状態」にアレンジ可能です。

 純正用品も充実しており、アッパーボードを使用すれば荷室を上下に仕切ることも可能で、荷物の出し入れもスムーズにできます。

 2列シート車の価格(消費税込)は、ガソリン仕様が180万9500円から201万7400円、ハイブリッド仕様は222万7500円から238万3700円です。

 シエンタの使い勝手について、トヨタの販売店スタッフは、以下のように話します。

「シエンタは2列目を倒して運転席・助手席を前に出した場合、最大で約206cmほどの空間が作れます。凹凸などがあるため背の高い男性は完全に横になれない可能性もありますが、一般的な女性や小さなお子さんの身長であれば、横になって足を伸ばせる広さとなっています。

 また、アウトドアの使用が多い方では、荷室の両サイドに固定して使用するカップホルダー付きの『ラゲージテーブル』のオプションが人気です。車中泊でも快適に食事が取れ、テントがいらなくなったというお客さまもいました」

※ ※ ※

 シエンタは売れ行きでも好調です。日本自動車販売協会連合会が発表する、2019年4月から9月の登録車販売台数によると、シエンタは5万5602台となっており、トヨタ「プリウス」と日産「ノート」に次いで全体3位となりました。

 2列シートモデルの登場により人気が再熱したシエンタは、車中泊やアウトドアで大活躍する1台となっています。

●ホンダ「フリード+(2列シート車)」

 ホンダ「フリード」の2列シート車は「フリード+」という名前で、2016年に登場しました。フリード+は、シートアレンジによってアウトドアや車内泊にピッタリな空間に早変わりします。

 ボディサイズ(最大値)は、全長4295mm×全幅1695mm×全高1735mmです。使い勝手のなかでも特徴的なのは、「おやすみモード」という2列目を倒してフラットにし、運転席・助手席も前方に倒す方法で、大人2人がゆっくりと横になれるうえ、前席にソファーのように寄りかかれるため車内泊や休憩には最適です。

 また、荷室にはアクセサリーソケットが装備され、くつろぎながらスマートフォンなどを充電できるのも便利です。

 6:4分割可倒式を採用しているセカンドシートは、片側を倒すことにより「ロングラゲッジモード」となり、サーフボードや自転車などの長いアイテムも積むことが可能となります。

 ロングテールゲート・超低床フロアが生み出す開口部のサイズは、高さ1255mm×幅1080mm、さらに地上高は335mmとなっているため、荷物の積み降ろしが楽におこなえます。

 メーカーオプションには、両手がふさがっていても足先をかざすとスライドドアが自動で開閉する「ハンズフリースライドドア」が用意されており、助手席側のドアだけでなく、運転席側のドアにも対応しています。荷物が増えてもスムーズに収納・取り出しが可能です。

 フリードシリーズには、2019年10月のマイナーチェンジでSUVのテイストを盛り込んだ「クロスター」というグレードも追加され、ミニバンの利便性とSUVのタフネスをあわせもつ、アウトドア仕様のデザインとなっています。

 また、上下に仕切られたラゲッジルームは上段には大きめの荷物を、下段には小さめの荷物を、効率よく分けて積むことも可能です。

 フリード+の価格(消費税込)は、ガソリン仕様が218万2400円から263万8900円、ハイブリッド仕様は258万3900円から304万400円です。

 ホンダの販売店スタッフは、以下のように話します。

「お客さまからは、『実際に2列モデルを見たら想像以上に広い』という声が多いです。また、他メーカーの同モデル車よりシート・インパネ部分のカラーや材質に高級感があることから、フリードを選んだというお客さまもいました。内装の高級感は、フリードの持ち味ともいえるのではないでしょうか」

※ ※ ※

 2019年4年から9月の登録車販売台数では、フリードは4万3468台で全体10位です。2017年は全体5位だったものの、2018年にライバルとされるシエンタの2列シートが登場し、形勢が逆転してしまいました。しかし、月間4万台以上の販売台数は、十分に人気モデルといえます。

 コンパクトミニバンの先駆けともいえるフリードは、シエンタを始めライバルたちとどのような戦いを繰り広げるのでしょうか。マイナーチェンジされ、さらに魅力の高まったフリードシリーズに、より一層期待が高まります。

人気コンパクトワゴンは兄弟車?

●ダイハツ「トール」

 シエンタやフリードよりもさらにコンパクトミニバンよりもボディサイズが小さく、取り回しやすさから人気のコンパクトワゴンがダイハツ「トール」をベースとしたトヨタ「ルーミー/タンク」、スバル「ジャスティー」の兄弟車です。

 2019年4年から9月の登録車販売台数では、5位:ルーミー(4万9206台)、12位:タンク(3万9957台)、35位:トール(1万1886台となっています。(ジャスティーは圏外)

 今回は、販売台数ではトヨタ勢が上ですがベース車のトールを紹介します。コンパクトミニバンのシエンタやフリードよりも小さいトールのボディサイズ(最大値)は、全長3725mm×全幅1670mm×全高1735mmです。しかし、多彩なシートアレンジよって車中泊も可能です。

 セカンドシートは、70度のリクライニングが可能のため、フロントシートを倒せばゆっくりとくつろげる「フルフラットモード」となり、大人2人が横になることもできます。

 ただし、フルフラットモード時はセカンドシートをダイブイン機構で格納せずに使用するため、多少の段差ができてしまうことから、車内泊の際は布団やマットレスの使用がオススメです。

 室内には小さな収納ポケットがいたるところに配置されており、車内泊に必要なアイテムもスッキリと収納できるため、快適さと利便性を両立しているといえます。フロントシートにはウォークスルーを採用しているため、雨の日でも外に出ることなく座席間を移動できるのも便利です。

 低床フロア設計のため、スライドドアからの乗り込み高さは366mmと低く、小さな子供も乗り降りがしやすくなっています。ラゲッジルームは開口幅1077mm×開口高1080mm×荷室フロア高527mmの広いサイズのため、26インチの自転車を2台を楽に積むことができます。

 価格(消費税込)は、標準グレードが149万500円から191万6200円、カスタムグレードが187万円から202万6200円です。

※ ※ ※

 アウトドア人気が高まりつつあるなか、コンパクトミニバンやワゴンでありながら車中泊ができるのは嬉しいポイントです。見た目からは想像できないほど大容量の荷物も積載できるほか、小回りが効くことや狭い道でも運転しやすく、街乗りでも抜群の使い勝手を発揮します。


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