花粉が到来する季節になると、クルマのボディや車内にも悪影響を及ぼすことがあります。そこで、効果的なクルマの花粉対策をカー用品店に聞いてみました。

プロに聞く! 花粉の落とし方とは

 毎年、1月下旬から5月上旬は、花粉が多く飛散する季節です。花粉症対策としては、マスクや目薬などが一般的ですが、クルマの花粉対策も重要になってきます。花粉はクルマに対してどんな影響があるのでしょうか。

 花粉は放置しておくとクルマにさまざまな影響を及ぼします。ボディには、シミや塗装の錆・歪みを発生される要因となるほか、雨や結露でボディが濡れると、花粉が水分を含みんでペクチンという物質を出します。
 このペクチンは粘着性が高いため、油汚れのような状態になり、乾燥すると塗装の内部に侵食して傷の原因になるのです。

 また、車内には足元のマットやシートの縫い目、エアコンの吹出口、メーターなど、あらゆる隙間に粒子が溜まります。

 とくに、厄介なのがエアコンフィルターです。花粉の汚れが溜まると目詰まりを起こし、効き目を悪くする原因になりかねません。

 このように、花粉はボディだけでなく、車内にも蔓延します。花粉症に悩まされている人はもちろん、クルマを大切にしている人も、早めの対策が必要です。実際に、いつ頃から対策を始めるべきなのでしょうか。

 日本気象協会が公表しているデータによると、2020年にスギ花粉の飛散が開始される時期は、東京近郊で2月10日からとなり、例年よりも早く飛散をはじめて、ピークは3月下旬ごろまで続くと予想されています。

 スギ花粉のピークを終える時期になると、「ヒノキ花粉」が大量に飛散をはじめます。2020年のピークは、東京近郊で4月下旬から上旬となり、その量は例年並と予想されています。また、スギ花粉を患う人の7割はヒノキ花粉に反応するとされ、4月いっぱいは油断できません。

 クルマの花粉対策方法について、カー用品店「オートバックス」を運営する株式会社オートバックスセブンの広報担当者は以下のように話します。

「花粉の時期になると、黄砂と相まってボディが黄色くなります。まずは、ふわふわのモップを使って軽く落としたりするのも効果的です。

 ただ、雨に濡れたりすると花粉がべっとり付いて、ほかの汚れとまじります。もし、クルマのボディを大切にするのであれば、ここで拭き取ったりせずに洗車をすることです。ガソリンスタンドの自動洗車機も、最近のものは高機能なのでキレイに落とせます。

 自分で洗車をする場合は、最初にたっぷりの水で表面を洗い流し、大きな汚れを落とします。乾いた状態だと、花粉の粒子でボディが傷つく恐れがあるので注意してください。

 そして、ボディを泡で包み込み、優しく撫でるようにすると傷付けることなく洗浄できます。雨が降ったら、その都度小まめに洗車をすることで、ボディを美しく保てるでしょう。

 また、気になる人は、洗車の仕上げ時にコート剤を使ってみてください。ワックスはべたっとした質感なので、粒子を一緒に巻き込んでしまう可能性があるため、あまりおすすめしません。

 コーティング剤は、ボディに皮膜を作る状態になり、粒子による傷を防ぐことができます。また、雨などの水滴も流れやすいので、花粉による汚れ予防にも効果的です」

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 花粉が飛散する時期になると、ボディや車内の汚れなど、クルマ全体に影響を及ぼします。花粉症の人であれば、ただでさえ自分のカラダがボロボロなのにクルマまでボロボロになってしまうは避けたいことです。

事前の対策も重要!

 花粉が付いた際の洗車方法は分かりましたが、対策方法にはどのようなものがあるのでしょうか。前出の広報担当者は、次のように話します。

――車内の花粉対策でおすすめの方法を教えて下さい。

 一番効果的なのは、花粉対策用の機能があるエアコンフィルターを使うことです。外の空気を循環しながら、粒子をキャッチしてくれます。

 交換頻度は半年から1年に1回程度なので、花粉シーズンの前に交換してください。新しいフィルターで、より効果を発揮できます。

 また、フィルターはグローボックスの裏にあることが多いので、5分ほどあれば交換できます。オートバックスでも取り替えに対応していますが、クルマのDIYも兼ねてご自身でおこなえば、マイカーをもっと身近に感じられるので楽しいです。

 次に、クルマ用の空気清浄機もおすすめです。家庭で使っているものと同じように、車内に舞う粒子をキャッチしてくれます。

 クルマの電源を使うタイプや、USB形式で自宅やオフィスに持ち運べる商品もあります。たとえば、コンパクトカーや5人乗りのセダンといったサイズのクルマであれば、ドリンクホルダーに付けられる小型タイプでも十分に効果を発揮します。

 ミニバンなどの乗車人数の多いものは、シート下や後部座席に据え置きする高機能タイプもおすすめです。

 また、ダッシュボード付近に花粉の汚れがある場合は、モップなどで拭き取ってあげましょう。花粉のアレルギー症状に悩まされている人は、花粉対策用のエアコンフィルターと空気清浄機を合わせて導入すると安心です。

――クルマの花粉対策におすすめの商品はありますか。

 コーティング剤は、ボディに塗ることで水垢ができづらく、繰り返し使うと被膜も厚くなるためボディの花粉対策にも使えます。

 弊社では、オートバックスオリジナルの「No. 8 ハイブリッドガラスコーティング」という商品も展開しており、これはスプレーをして拭くだけのガラスコーティング剤も扱っています。

 また、エアコンフィルターの場合、手頃な価格で購入できるものを選ぶなら「デンソー エアコンフィルター」です。もっと高機能を求めるなら、少し値段の張る「ボッシュ エアコンフィルター」もおすすめです。

 空気清浄機は、コンパクトなものであれば「パナソニック 車載ナノイー発生機」がおすすめです。空中に舞う菌を抑制して、潤い効果も与えてくれるので、美肌効果もあります。

 高機能なものを選ぶ時は、「フィリップス GoPure Compact 50」がおすすめです。シート下に取り付けるタイプになり、3層フィルターを使って花粉をしっかりキャッチします。花粉のほかに、バクテリアや車内のニオイ対策にも効果的です。

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 これらの対策方法は、花粉のみならず黄砂やPM2.5、ウイルスなどにも効果を発揮します。そのため、常にボディや車内を清潔に保つことが最善の対策方法といえそうです。