クルマの燃費性能は、購入時に重要な検討項目です。とくに、日常使いの多い軽自動車やコンパクトカー、ファミリー層に人気のミニバンは燃費が重要視されます。では、それぞれジャンルでもっとも燃費が良いモデルはなんなのでしょうか。

軽自動車・コンパクトカー・ミニバン 燃費No.1は…

 クルマを購入する際に気になるのが、燃費性能です。最近では、従来使われていた「JC08モード」から新たに国際基準となる「WLTCモード」が採用されました。

 今回は、国土交通省が2020年3月2日に公表したWLTCモードのデータから、人気の軽自動車、コンパクトカー、ミニバンそれぞれの燃費が良いクルマを紹介します。

●軽自動車

 軽自動車は、日本独自の規格として2019年で70周年を迎えました。近年では、背が高くスライドドアを搭載したモデルが人気のようです。

 そのなかで、もっとも燃費が良かったのはスズキ「ワゴンR」の25.2km/Lでした。次点では、ダイハツ「ミラ イース」の25.0km/Lとなります。

 なお、日本で一番売れているクルマとして名高いホンダ「N-BOX」では、標準とカスタムともにが21.8km/Lでした。

 軽自動車は、車体の軽さや排気量の小ささなど比較的低燃費なモデルが多く、通勤・通学や買い物など近場に行くにはちょうど良いコンセプトで開発されています。

 そのため、経済性も考慮されているため全体的にWLTCモードの数値も高い傾向にあるようです。

●コンパクトカー

 近年では、軽自動車に押され気味なコンパクトカーですが、2020年2月にはトヨタ「ヤリス」、ホンダ「フィット」の新型モデルが相次いで発売されています。

 これにより、コンパクトカーの燃費動向も大きく変化しています。2019年12月時点では、マツダ「マツダ2(旧名デミオ)」の1.5リッターディーゼル仕様が25.2km/Lを記録してトップでした。

 しかし、新型ヤリスの1.5リッターハイブリッド車は世界最高峰の36.0km/Lを記録。これまで、トヨタ「カローラスポーツ」の1.8リッターハイブリッド車が30.0km/Lを記録していたのがもっとも高い数値です。

 なお、新型フィットの1.5リッターハイブリッド車は、29.4km/Lという数値となります。

●ミニバン

 定番カテゴリーとして確立されてから約30年のミニバンは、現在でも人気のモデルです。近年は、高級路線のトヨタ「アルファード/ヴェルファイア」、ミニバンの多人数乗車というメリットを捨てた2列ミニバンのトヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」など、さまざまなモデルが登場しています。

 そのなかで、もっともWLTCモード燃費が良かったのはシエンタの1.5リッターハイブリッド車の22.8km/Lです。なお、高級ミニバンのアルファード/ヴェルファイアは、2.5リッターハイブリッド車で14.8km/Lでした。

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 近年、人気の高いSUVでは、トヨタ「C-HR」の1.8リッターハイブリッド車の25.8km/Lという燃費数値となりました。

 今回の公表データには、低燃費として人気の高いトヨタ「プリウス」、「アクア」、日産「ノート」といったモデルや、ミニバンではe-POWERを採用する日産「セレナ」やC-HRのライバルとなるホンダ「ヴェゼル」も入っていません。

 これは、WLTCモードに変わる前に発売されたクルマということもあり、JC08モードでは測定していても、WLTCモードで測定しないため公表されていないのです。

 今後、改良やマイナーチェンジ時にはWLTCモードが公表される見込みとなりますが、2020年後半には新しいe-POWERを採用した新型ノートの登場も予想され、新たな燃費数値が出てくるかもしれません。