新型コロナウイルスの影響で外出が自粛されるなか、免許更新のタイミングが重なってしまった人も多いため、更新期間を延長する対策が発表されました。「不要不急の外出」や「避けるべき3密」を守り、感染を防ぐことが狙いとのことです。いったいどのような人が、更新期間延長の対象になるのでしょうか。

新型コロナ対策として、更新期間を3か月延長

 初めて運転免許を取得するとグリーン免許が発行され、有効期間は3年間。そしてグリーン免許の人が1回目の更新を経るとブルー免許になります。

ブルー免許は初回更新者・一般運転者・違反運転者と3つの区分に分けられており、有効期間は3年間ですが、過去5年間に違反点数3点以下の軽微な違反が1回のみの場合は有効期限が5年となります。

 また、違反運転者ではなくても71歳以上の高齢ドライバーは3年で、70歳の人は4年の有効期限となっています。

 運転免許証は、免許保持者本人の誕生日(免許証の有効期間が満了する日)の1か月前から1か月後の合計2ヶ月間が、更新可能期間です。

 そのため、同じ日に免許を取得した場合でも、誕生日が違えば更新のタイミングは異なります。

 また、運転免許証保持者には、有効期限の満了日が近づくとハガキで更新のお知らせが届くのですが、長期の海外出張や病気、出産などの理由で更新期間内に手続きできない場合は、更新期間前であっても明確な理由とそれを証明できる診断書やパスポートなどの書類を一緒に提出することで、更新の申請することができます。

 では、新型コロナウイルスの影響による免許更新の延長は、どのような内容なのでしょうか。

 警察庁の発表によると対象者は、更新期限が「2020年3月13日から2020年4月30日までの間」となっている人で、更新期限前に運転免許センターや警察署等に申し出ると、更新期限後であっても「3か月間」は運転ができるとしています。

 注意しなければいけない点は、有効期限が過ぎた後も3か月間は運転ができるというだけで、延長期間内に必要な検査や講習の受講をする必要があります。

 新型コロナウイルスの終息は未だに予想ができないため、現状はとりあえずの「時限措置」と捉えた方が良いでしょう。

 なお、新型コロナウイルスに感染や、そのおそれを理由に更新ができず、既に免許が失効してしまっている場合は、「最長3年以内」かつ「新型コロナウイルス拡大の終息から1か月以内」であれば、学科・技能試験免除での運転免許の再取得を可能としています。

 ただし、失効期間中の運転はできません。

 ちなみにこの場合は、通常の再取得に必要な手数料から免除分の手数料が減額されるとのことです。

 ある地方の運転免許センタースタッフは、以下のように話します。

「ニュースでも報道されましたが、東京の鮫洲運転免許試験場は、スタッフのウイルス感染が発覚したことから現在閉鎖中です。

 しかし、多くの人がそれを知らずにセンターへ訪れてしまっているそうです。

 当センターを含めたすべての免許センターも、いつ閉鎖されるかわかりません。

 更新期間が近づいても、まずは焦らずに該当の免許センターへ問い合わせてください。そして、5月以降に更新が来るという人は、警察庁からなんらかの発表があるかどうかをチェックしてください」

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 新型コロナウイルスの影響で有効期限の延長対策が取られているのは、免許証だけではありません。

 クルマの車検も、有効期限の延長対策がおこなわれているようです。

 国土交通省は「新型コロナウイルス感染拡大を防止するために、自動車検査証の有効期間が2020年2月28日から2020年3月31日までの自動車について、全国一律に2020年4月30日まで自動車検査証の有効期間を伸長します」と発表。

 感染を終息させるためには集団を生み出すことを防止することが極めて重要とされており、年度末の繁忙期に全国の運輸支局等の窓口に不特定多数の申請者が集中するのを防ぐことが狙いでした。

 しかし、免許の更新と同様に5月以降については未だ発表されていません。

 新型コロナウイルスの感染者拡大によって、仕事や生活など様々なことに影響が出ていますが、免許の更新や車検の期限が近づいているユーザーは、常に公式発表をチェックするように心がけてください。