最近は、オフロードテイストを盛り込んだモデルが続々と登場しています。その影響もあり、かつて各社から販売されていた本格4WD車も再注目されているようです。そこで、今回は、中古市場に流通する100万円以下で購入できるかつて人気があった4WD車を紹介します。

格安で手に入る往年の名車5選

 近年のSUVブームでは、オンロード性能に特化した都会派SUVが主流となっています。一方で、スズキ「ジムニー/ジムニーシエラ」やトヨタ「RAV4」など、かつてのRVブームのように本格的な4WD性能やテイストを好むユーザーも増えつつあるといいます。

 そこで、今回は再注目されているSUV/RVにおいて、100万円以下で購入可能なモデルを紹介します。

●トヨタ「ランドクルーザープラド」

 トヨタ「ランドクルーザープラド」は、1984年に「ランドクルーザー70系」のライトデューティー版として「ランドクルーザーワゴン」の名前で登場し、1990年から初代ランドクルーザープラドとして販売されています。

 1996年には2代目へとフルモデルチェンジし、フレームやサスペンションが一新されてオフロード性能と快適さを両立させ、ファミリー層にも優しい仕上がりになりました。

 2002年には欧州を意識し、従来よりもオフロード色を抑えた3代目が登場します。その後、2009年に現行型となる4代目が登場しました。

 ランドクルーザープラドは、同社のランドクルーザーに比べてボディサイズが小さく、運転のしやすさが魅力で、世代ごとにガソリンエンジンと燃費に優れるディーゼルエンジンの両方がラインナップされています。

 中古車市場では、初代から3代目までが100万円以下で購入できる価格となっています。初代ではホイールが交換されていたり、オフロード性能を高めるリフトアップなどのカスタマイズが施されるものもあり、個性的な中古車を探す面白さが感じられるクルマです。

●三菱「パジェロ」

 数々の名SUVを生み出してきた三菱を代表するなかでも、とくに有名なクルマが「パジェロ」です。RVブームの先駆け的存在で、当時は誰もが知っているクルマでした。

 初代パジェロが登場したのは1982年。当時はまだ軍用車・特殊用途向けという印象が強かった本格4WD車でしたが、都会的なデザインを備えるパジェロは大ヒットします。

 オフロードの走破性をそのままに、マイナーチェンジを繰り返すごとに時代の波に乗ってRVブームを巻き起こしました。

 その後はフルモデルチェンジがおこなわれ、1991年に2代目、1999年に3代目、そして2006年に最終型の4代目が登場。2019年には集大成として特別仕様車の「FINAL EDITION」が販売され、国内向けの生産を終了しました。

 エンジンにはガソリンエンジンとディーゼルエンジンの2種類がラインナップされ、4代目には燃費と環境性能を高めたクリーンディーゼルエンジンモデルが追加されました。

 また、駆動方式はパートタイム式とフルタイム式の特徴をあわせ持つ「スーパーセレクト4WD」を2代目から採用し、必要に応じて高いオフロード性能を発揮できます。

 パジェロは初代から最終型まで、すべてのモデルが中古市場で100万円以下から購入できます。なかでも2006年に登場した最終型はもっとも中古車の台数が多く、最新車種であることからおすすめのモデルといえるでしょう。

 一方で、初代や2代目は現在では珍しいカクカクとしたデザインをしており、世代ごとに異なる魅力を楽しめるクルマでもあります。

●スバル「フォレスター」

 スバル「フォレスター」は、水平対向エンジンによるシンメトリカルAWDという独自のシステムを搭載するクロスオーバーSUVとして登場しました。

 1997年に発売された初代では、ワゴンの利便性とSUVの走破性の両方を兼ね備えていました。2002年に2代目、2007には3代目にフルモデルチェンジし、世代を重ねるごとにボディサイズを拡大しつつ、サスペンションの形式やエンジンの出力やトルク特性を変更することで、日常的な運転のしやすさに配慮したクルマへと進化。

 そして、2012年に登場した4代目では本格的なオフロード性能を発揮する走行モードの「Xモード」新たに追加されています。

 運転支援システム「アイサイト」を採用して安全性も高めており、これらは2018年にモデルチェンジした最新型の5代目にも受け継がれています。

 フォレスターは、中古車市場において現行型の5代目を除くすべてのモデルが100万円以下で購入可能できる価格となっています。

 なお、初代から4代目までMTモデルがラインナップされ、2代目にはハイパフォーマンスモデルの「STIバージョン」も追加されています。

 クロスオーバーSUVとして十分な性能を持つ初代から3代目、本格的な悪路走破性を備えた4代目など、デザインと目的に合わせたクルマ選びができる車種といえるでしょう。

小さくても本格派!軽オフロード車たち

●三菱「パジェロミニ」

 パジェロがけん引したRVブームに乗るように、軽自動車市場に投入されたクルマが三菱「パジェロミニ」です。

 初代が登場したのは、2代目パジェロが登場した後の1994年。軽自動車でありながら、パジェロの持つ本格的なクロスカントリー性能を凝縮したモデルとして発売されました。

 駆動方式はパジェロ譲りのパートタイム4WDとして「イージーセレクト4WD」を採用し、悪路走破性能を備えています。

 一方でモノコックボディによって乗用車のような乗り心地を実現し、街中での運転のしやすさを両立。1998年には2代目へとフルモデルチェンジし、その際に軽自動車の規格変更に合わせるようボディサイズを拡大しました。

 2003年にはマイナーチェンジが行われ、ハンドルやインパネなどの内装や、フロントバンパーとリアバンパーなどの外装に変更が加えられ、アンダーガードなどのオプションパーツも追加されました。

 パジェロミニは2012年に販売終了となり、最終型でも8年が経過する古いクルマであることから、ほぼすべてのモデルが100万円以下で購入可能となっています。

 全世代に共通してターボエンジンと自然吸気エンジン、ATとMTの設定があるほか、専用エアロパーツを備えたクロスオーバースタイルの「デューク」、リアドアのスペアタイヤカバーなどにスヌーピーがプリントされた「スヌーピーエディション」などの特別仕様車も存在。

 オフロード車らしいエクステリアを持つグレードから、愛嬌のあるアクセントが施されたグレードまでラインナップされたクルマです。

●スズキ「ジムニー」

 スズキ「ジムニー」は、オフロード走行に適した「ラダーフレーム」という頑丈な構造を持っており、初代が登場した1970年から2018年の最新型に至るまで、ジムニーは一貫してこの構造を採用しています。

 最初期のモデルはジープのような軍用車らしさを思わせる外観で、エンジンは360ccの直列2気筒空冷2サイクルエンジンを装備。当時としては非常に珍しい4WDの軽自動車でした。

 1981年には2代目となり、1986年から4サイクルエンジン化すると電子制御燃料噴射装置やターボエンジンが採用されるなど劇的な進化を遂げ、1998年に3代目へバトンタッチします。

 初代が11年間、2代目も17年間のモデルライフを誇りましたが、3代目はさらに長い1998年から2018年までの20年間にわたって販売された最長寿モデルとなりました。

 3代目では、ライバル車種の影響を受けて丸みを帯びたデザインで登場しましたが、2018年にフルモデルチェンジされた最新の4代目では、初代に回帰するように角ばったデザインへと改められています。

 中古車市場ではモデルライフの長かった2代目と3代目が多くを占めています。なかでも中古車台数の半分以上にのぼる3代目では、本体価格が10万円を下回るクルマもあり、リーズナブルにオフロード車を楽しめるモデルといえるでしょう。

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 今回、紹介した車種のほかにも、RVブームが巻き起こった1990年代には各自動車メーカーから数多くのオフロード車やSUVが販売されました。

 当時の個性的なオフロード車を購入するのであれば、今がベストタイミングかもしれません。