輸入車、国産車問わず、SUVに注目が集まっている昨今だが、輸入SUVのなかで現在もっともバリューあるブランドがJeepだ。VAGUEではどうしてJeep人気が再燃したのか、考察してみることにした。

安く買って高く売れるJeepは、理想のSUVである

 コロナ禍の状況のなか、日本国内における輸入車市況は冷え込んでいるが、上期最高の販売台数を記録したのがJEEPである。

 JEEPの販売台数がどうして堅調なのかを調べると、その大きな理由にカスタマーが購入後に損をしないからということがわかった。

 2020年上期のJEEPの販売台数を見てみると、891台(1月)、984台(2月)、1411台(3月)と、それぞれJeepとしては各月の過去最高の販売台数をマークし、上期は3286台と、こちらもコロナ禍に見舞われなければ、上期過去最高を更新する勢いの販売台数であった。

 つまり、本格的にコロナ禍に見舞われる以前の販売台数が好調だったということが挙げられる。さすがに国民の多くが外出自粛となった4月、5月に販売台数を伸ばすことは無理であったが、1月から3月まで過去最高となったのには理由があった。

●Jeepが選ばれる理由:登録3年後の中古車価格が高値安定

 Jeep各モデルの登録3年後の中古車価格が、ライバル車と比べて高値をキープしていることが消費者のマインドに大きな安心要素となったのは間違いない。

 中古車価格が高いということは、買い替え時の下取りにも大きく影響してくる。Jeep各モデルが資産価値を維持しているのは、購入時のライバル車との比較検討の際に、決断要素のひとつとなるだろう。

 2017年モデルの登録3年後の中古車価格はそれぞれ下記となっている。

・「レネゲード・リミテッド1.3 2WD」(61%):アウディ「Q2 1.0 TFSI SPORT Sトロニック」よりも数値が高く、国産車のマツダ「CX-3 1.5 XDプロアクティブパッケージ」よりも非常に残価率が高いことがわかる。

・「コンパス・リミテッド2.4 4WD」(67%):VW「ティグアン1.4 TSIハイラインFWD」と比べると20パーセント近くの差があり、残価率の高さで定評のあるトヨタ「ハリアー2.0T プレミアム4WD」とほぼ同じなので、その残価率の高さがよくわかる。

・「チェロキー・リミテッド3.2 4WD」(48%):輸入SUVの激戦セグメントである。BMW「X3 20D Mスポーツ」、メルセデス・ベンツ「GLA220 4マティック」といった強力なドイツ2大ライバルとほぼ同じだ。

・「ラングラー・アンリミテッド・スポーツ」(67%):根強い人気のあるランドローバー「ディスカバリーHSE」と比べると、ラングラーのほうが10%以上ポイントが高く、3年後の残価率には大きな差が生じている。

・「グランドチェロキー・リミテッド」(54%):プレミアムSUVタウンユースSUVとして輸入SUVのライバルが多いセグメントだ。ディーゼルで倹約家に好評のBMW「X5 X Drive 35d Mスポーツ」、クーペスタイルで感度の高い人に人気のメルセデス・ベンツ「GLE 350d クーペ 4マティック・スポーツ」と比べても、グランドチェロキーが非常にポイントが高い。

 ここで忘れてはならないのが、ライバルに比べてJeepの新車価格はバリューある価格設定になっていることだ。

 2017年モデルのチェロキー・リミテッド3.2 4WDが499万5000円であるに対して、X3 20D Mスポーツは697万円、同じくラングラー・アンリミテッド・スポーツが514万円であるのに対し、ディスカバリーHSEが779万円、グランドチェロキー・リミテッドにいたっては、659万円に対してX5 X Drive 35d Mスポーツは986万円、GLE 350d クーペ 4マティック・スポーツは980万円と、その差はさらに大きくなる。

 もっとも分かりやすい2017モデルのグランドチェロキー・リミテッドとX5 X Drive 35d Mスポーツの3年後の中古車価格を比べると新車価格は300万円以上も差があるのに、3年後にはほぼ同程度の資産価値になるという計算となる。

 いかに、新車でJeepを購入することが、賢者の選択であるかがわかるだろう。

 クルマを購入する際にカスタマーにとって大切なことは、アフターサービスである。それが初めての輸入ブランドであればなおさらだろう。

 Jeepは、2010年の1877台から、2019年には1万3360台にまで飛躍的に販売台数を伸ばしているが、アフターサービスについては万全なのだろうか。

Jeepを購入するもっとも賢いローンは?

 アメリカンブランドとしてのJeepが、ロゴもあらたにプレミアムSUV路線へと変更したが、いまのところこの方向転換は成功しているといっていいだろう。

 欧州プレミアムブランドのSUVに真っ向勝負したグランドチェロキーは、先述したバリューあるプライスにも後押しされて、直近ではフルサイズ輸入車ランキングでライバルを凌ぐ販売台数をマークしている。

 BMW X5(1389台)、ボルボXC90(1018台)、メルセデス・ベンツGLE(1358台)、ポルシェ・カイエン(1041台)に対し、グランドチェロキーは1743台という販売台数だ。

 こうした販売台数の伸びは、ディーラーネットワークの拡充にも支えられている。

 2016年に76拠点あったネットワークは、新CIのショールームへのリニューアルと新ショールームの開設もあいまって、2020年には90拠点へと拡大。購入後のアフターサービスも近くのディーラーで万全というわけだ。

●Jeepが選ばれる理由:ライフスタイルそのものを示すJeepブランド

 Jeepの各モデルの3年後の残価率の高さは先に説明したが、Jeepオーナーとなった人の意識もこの5年で大きく変化している。

 2019年の調査では、Jeepブランドの再購入の意志がある人は19.5%であったが、2020年には52.3%にまで大きく数字を伸ばしているのだ。

 これは、昨今のJeep各モデルの機械としての信頼性、デザインの洗練性、ディーラーの顧客満足度などが理由としてあげられるだろうが、Jeepのあるライフスタイルを気にいった人が確実に増えてきた証拠でもあるだろう。

 3年毎の買い替えではなく、長く乗り続けるクルマとしてもJeepは再認識されてきているのだ。その嚆矢となるのが、ラングラーだ。

 2009年に516台という販売台数だったラングラーは、10年後となる2019年には4873台にまで大幅に販売台数を伸ばしている。オフロードの走破性の高さはもちろんのこと、タイムレスなデザインであるラングラーは、長く乗り続けるにはもってこいのモデルである。

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、買い替えや購入を控えようというマインドの人は多いと思うが、Jeepでは魅力的なローンプログラムがいち早く用意された。

 スキップローンと呼ばれるプログラムは、登録から最初の支払いまでの5か月間は支払い不要、期間中の金利手数料も不要というものだ。

 たとえば、2020年6月に登録した場合、支払いのスタートは2020年12月からとなる。12月からは「3年据置型ローン」、「4年据置型ローン」、「5年据置型ローン」から自分にあったローンを選択できるというものだ。

 自然災害等が多いと、キャンピングカーなど災害時にも役に立つクルマの販売台数が増える傾向にあるが、その意味で悪路走破性の高いJeepは、まさしく理想のSUVであるといってもいいだろう。