2020年9月上旬に発売を予定しているトヨタの新型クロスオーバーSUV「ヤリスクロス」。今回、トヨタはサーキットにて新型ヤリスクロスのプロトタイプ試乗会を開催しました。辛口評論家としてもお馴染みの国沢光宏氏が、話題のヤリスクロスを解説試乗します。

新型ヤリスクロスをチェック!

 昨今は、世界的なSUV人気により、大衆ブランドから高級ブランドまでさまざまな自動車ブランドがSUV市場に参入しています。
 
 なかでも、コンパクトSUVは日本をはじめ欧州や東南アジアなどでのニーズが高いことから、各社が力を入れているジャンルです。今回は、そのコンパクトSUVのなかでも注目度が高いトヨタの新型クロスオーバーSUV「ヤリスクロス(プロトタイプ)」を紹介します。

 日本市場において、トヨタは群を抜くSUVラインナップを誇ります。小さい順では、「ライズ」、「C-HR」、「RAV4」、「RAV4 PHV」、「ハリアー」、「ハイラックス」、「ランドクルーザープラド」、「ランドクルーザー」が2020年7月現在販売されています。

 また、2020年9月には前述のヤリスクロス、そして2021年にはタイで先行公開(発売)されている「カローラクロス」も日本に導入予定です。

 新型ヤリスクロスについては、すでに2020年4月23日には世界初公開されており、この時点で外観デザインやボディサイズ、パワートレインが公表されていますが、今回、追加情報が明らかになりました。

 新型ヤリスクロスのボディサイズは、全長4180mm×全幅1765mm×全高1560mm、ホイールベース2560mm。トヨタ内では、ライズとC-HRの間となるSUVです。

 搭載されるパワートレインは、同じGA-Bプラットフォームを採用する「ヤリス」に搭載された1.5リッター直列3気筒エンジンのガソリン車(2WD/4WD)と、同エンジンにハイブリッドシステムを搭載したハイブリッド車(2WD/E-Four)を設定します。

 また、コンパクトSUVながら力強い4WD性能を堪能できるさまざまな機能を搭載。ガソリン車には「RAV4」などにも採用されている「ダイナミックトルクコントロール4WD」を採用しているほか、路面状況に応じた3つの走行モード(ノーマル/MUD&SAND/ROCK&DIRT)を任意で選択可能です。

 一方のハイブリッド車のE-Fourでは、TRAILモードを設定。空転するタイヤにブレーキを掛け、反対側のタイヤに駆動トルクを掛ける制御をおこなうことで、接地するタイヤに最適な駆動トルクを配分し、悪路からのスムーズな脱出をサポートするシステムを採用しています。

 安全面でもトヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を採用しているほか、トヨタ初採用の装備としては、高速走行時の強い横風を検知して車線からの逸脱を抑制する「S-VSC(横風対応抑制付)」を設定するなど、クラストップの安全性能を持っています。

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 最近の国内コンパクトSUV市場では、2019年10月にマツダ「CX-30」、11月にトヨタ「ライズ」とダイハツ「ロッキー」、2020年6月に日産「キックス」と相次いで新型モデルが投入されています。

 そんな激戦となるコンパクトSUV市場で後発となった新型ヤリスクロスが、どのような動きを見せるのか注目です。