誰でも手軽に施工できるコーティング剤が主流ですが、固形ワックスはいまでも一定の需要があります。固形ワックスの良いところとは、どのようなことなのでしょうか。正しい使い方も紹介します。

ボディに被膜を作るコーティングとボディに乗せるだけの固形ワックス

 梅雨時は「せっかく洗車してもまた雨だし」ということで、本格的な洗車を後回しにしていた人も多いでしょう。

 梅雨が明けて夏本番となったいま、愛車の洗車に勤しんでいる人も多く見られ、コイン洗車場はなかなかの賑わいを見せています。

 せっかく洗車でクルマを綺麗にしたあと、できればその状態を長く維持するために最近人気となっているのが、簡単に施工できるコーティング剤です。

 施工方法は、洗車した後のボディにシュッとスプレーをして拭き上げるだけです。なかには濡れたままのボディにも使えるものや、ボディだけでなく窓ガラスにもそのまま使えるものもあり、簡単かつ手軽にコーティングができるということで人気になっています。

 その一方で、いまだにカー用品店の一角を占めるのが固形ワックスです。昔ほどではないにしろ、いまでも一定数の需要があるといいます。いまでも固形ワックスを使う理由とは、一体なんなのでしょうか。

 そもそもコーティングとはその名の通り、ボディ表面に化学的に皮膜コーティングの層を形成するものです。そのため、持続期間も数か月というように長期に渡って効果をうたうものが多いのが特徴のひとつとなっています。

 一方の固形ワックスは、ツヤ出し効果のある蝋が主成分となり、深いツヤが最大の特徴です。ただし、ワックスはボディの塗膜の上に乗っているだけなので、長期間にわたってそのツヤ感をキープできないというデメリットもあります。

 つまり、わざわざ固形ワックスを使うユーザーは、コーティング剤では出すことのできない、水に濡れたときのような深いツヤに魅力を感じているというわけです。

 とくにワックスを塗り込んで拭き上げたときの輝きは得もいわれぬものがあるそうで、完全な自己満足の世界ながら根強い需要があるのも頷けるところでしょう。

コーティング派にも固形ワックスはオススメ

 固形ワックスの施工は面倒そうなイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。使い方をおさらいしましょう。

 まずはクルマを綺麗に水洗いし、拭き上げます。このとき、炎天下での作業は避け、日陰などにクルマを移動させておこないましょう。

 ワックスをボディに塗っていくときに円を描くように塗る人も多いようですが、これは傷の原因にもなりかねないのでNGです。

 スポンジについたワックスを50cm四方くらいにスタンプを押すように置いていくイメージで塗布し、縦横の動きで均等に塗り伸ばしていくのがベスト。

 このときワックスを厚塗りしても、結局余分なワックスは拭き取ってしまうので無駄になることから、薄く塗り伸ばすのが正解です。

 そして、ワックスが乾き始めてきたら、クロスでもう一度塗り伸ばすようなイメージで拭き取ります。

 完全にワックスが乾燥してしまうと拭き取ることが難しくなってしまうので、ちょっと乾いてきたくらいのタイミングで拭き上げるとベストです。

 あとは拭き残しがないかチェックをしたら、次の部分に移って同じ行程を繰り返すだけ。余裕があれば仕上げ用の専用クロスで磨き上げると、よりツヤを出すことができます。

 コーティングしてあるから固形ワックスは必要ないと思われがちですが、前述したようにワックスはあくまで表面に乗っているだけなので、コーティングをしたボディの上からでも施工することができます。つまり、コーティングのツヤに固形ワックスのツヤをプラスできるということです。

 じっくりと愛車のボディと向き合うことになる固形ワックスの施工は、クルマの状態を再確認できる良いチャンスともいえます。また、愛車への愛着もこれまで以上に深まることは間違いありません。