2020年10月15日に発表されるスバル新型「レヴォーグ」。現在、国産ステーションワゴンのライバルとしてトヨタ「カローラツーリング」やマツダ「マツダ6ワゴン」が挙げられますが、どのような部分が違うのでしょうか。

人気カローラツーリングや同格マツダ6と異なる新型レヴォーグ

 スバル「レヴォーグ」が初のフルモデルチェンジを実施し、この2020年秋に発売される予定です。8月20日から開始している初期受注も好調といいますから、順風満帆なスタートとなっているようです。
 
 しかし、レヴォーグはステーションワゴン専用車で、現状をみればステーションワゴンは日本で人気のあるジャンルとはいい難い面もあります。
 
 そんななか、なぜレヴォーグの人気が高いのかが気になるところです。日本国内で販売しているステーションワゴンにライバルは存在しないのでしょうか。

 レヴォーグは、すでにメディアを対象にしたプロトタイプ(試作車)によるクローズドコースなどでの試乗会のほか、一部のディーラーなどでは実車展示も実施するなど徐々に詳細が明らかになってきています。
 
 2020年9月現在、日本で販売されている国産ステーションワゴンは、レヴォーグのほかに、トヨタでは、「カローラツーリング」、「カローラフィールダー」、ホンダは「シャトル」、マツダ「マツダ6ワゴン」があります。

 また、ユーザー視点ではスバルの「インプレッサスポーツ」や「レガシィアウトバック」もステーションワゴンと見なすこともあるといいます。

 こうして並べてみると、意外に選べる車種が少ないことがわかります。そして興味深いのがボディサイズです。

 新型レヴォーグの車体は従来モデルに対して長さが65mm、幅が15mm拡大した全長4755×全幅1795mmです。

 これはメルセデス・ベンツ「Cクラスステーションワゴン」など欧州のDセグメントステーションワゴンに近いスペックですが、日本で購入できる国産車にライバルは見当たらないのです。

 強いていえば「マツダ6ワゴン」に近いのですが、同車はひとまわり大きくて全長が4805mm、全幅は1840mmとなり、日本での感覚として「車体が大きすぎる」と感じる人も少なくないでしょう(荷室容量は506リットルとさすがの広さ)。それは「レガシィアウトバック」にも当てはまります。

 一方のトヨタ「カローラツーリング」の日本仕様は全長4495mm×全幅1745mmとレヴォーグよりひとまわり以上小さい設計。

 日本向けに全長を短くした結果、ラゲッジスペースが狭くなり荷室容量は392リットルと新型レヴォーグの492リットル(床上容量)に比べると積載性に大きな差があります。

 カローラツーリングは日本でもっとも多く売れているステーションワゴンなので、パッケージング的には成功例といえるでしょう。

 しかし、積載性を考えると物足りないのは事実です。荷物をたくさん積みたいユーザーにとってはレヴォーグのほうが魅力的に見えるのではないでしょうか。

 より車体がコンパクトな「カローラフィールダー」や「シャトル」も同じことがいえそうです。

走りではどう違う?

 もうひとつ、走りの面からみてもレヴォーグにはほかの国産ステーションワゴンとは異なる特徴があります。

 それは、ガソリンターボエンジンと4WDの組み合わせ。実は、そのふたつを兼ね備えたステーションワゴンは、国産車ではレヴォーグしかないのです。

 レヴォーグのほかにガソリンターボエンジンを選べる国産ステーションワゴンはマツダ6ワゴンがあり、最高出力も230馬力とパワフルです。しかし同モデルは4WDの設定がなくFFしか選べません(ディーゼルターボ車は4WDも選択可能)。

 一方レヴォーグは全車ともガソリンターボエンジン+4WD。これはスポーティな走りを求めるユーザーにとって大きなアドバンテージです。

 新型レヴォーグの開発者によると、狙っているユーザー層として「子育てが終わりミニバンからステーションワゴンへ回帰するニーズ」があるといいます。

 50歳前後より上の世代となる彼らは、若いころに「レガシィツーリングワゴンGT」の大ヒットを目の当たりにし、4WDのステーションワゴンでスキーに出かけた人も多いことでしょう。

 彼らがステーションワゴンへと戻ってくる際に、かつてのレガシィツーリングワゴンに近い大きさであり、荷室が広くて実用的で、ターボエンジンによる速さと4WDがもたらす雪道での走破性を兼ね備えたレヴォーグが魅力的に映るのは当然かもしれません。