「まだ早いかな?」と思っているクルマの冬支度ですが、実は早めの準備が大切です。とくに、今年は例年よりも気温が下がる傾向にあるほか、コロナ禍で3密を避ける動きにあるため、例年よりも早め早めの準備が大切だといいます。では、具体的にどのような準備をすれば良いのでしょうか。

冬前のクルマ支度はなぜ重要?いつから準備をはじめるべきなのか

 クルマの冬支度は、本格的な冬シーズンが到来する前から準備をはじめておく必要があります。
 
 例えば、「雪が降ってからでもいいのでは?」という人もいますが、なぜ冬が到来してからではダメなのでしょうか。

 クルマの冬支度は、早めの準備にとりかかることで、愛車を守る大きな近道になります。

 また、気象庁は2020年8月にラニーニャ現象が発生したとみられると、9月10日に発表。ラニーニャ現象が起きると日本では寒い冬になりやすい傾向があります。いずれにせよ、冬支度に早めに取り掛かることに越したことはありません。

 実際に、本格的な冬が到来する前に冬支度をはじめる重要性について、オートバックスセブンIR・広報担当者は、次のように話します。

――冬前のクルマ支度は、なぜ重要なのでしょうか。

 早めの準備をおすすめする理由は、店舗側の在庫が豊富に取り揃えられているほか、比較的安価な値段で購入できることです。そのため、自分のクルマに合ったアイテムをじっくりと選ぶことができます。

 ギリギリになってしまうと、店舗で取り扱っている在庫も限られてしまい、特殊なものや人気のアイテムに関する在庫確保が難しくなります。とくに、雪が降るエリアでは、雪が降り始めると店側による在庫の扱いも無くなってしまうのです。

 また、今年は新型コロナの影響もあり、密を嫌がるお客さまも多いと思います。平年どおりシーズンが近くなるほど店舗も混み合います。

 北海道、東北、北陸など寒い地域では、今年の8月下旬からスタッドレスタイヤの訴求をスタートしている状況です。

 今年はコロナの影響をふまえたうえで、例年よりも早めの準備を意識することをおすすめします。

――具体的に、いつ頃からクルマの冬支度をはじめるべきでしょうか。

 東北地方の場合、例年では11月頃から雪の予報が出始めているので、この1か月前からクルマの冬支度に取り掛かることをおすすめします。

 関東圏をはじめとする雪が少ない地域も、同様に例年の雪予報に合わせた約1か月前がベストです。

 ただし、今年はコロナによって3密を避ける必要性があるため、例年の1か月前よりも少し早めを意識することが大切です。

 目安としては、通常の1か月前よりさらに半月早い時期から準備をはじめることをおすすめします。また、店舗側もコロナ禍の動きに合わせて、例年より早めに冬用アイテムを取り揃えております。

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 また、オートバックスセブンによると、店舗側による3密を避けるために、店内または取り付け作業など混雑がひどくなった場合には早めに受付を終了することも検討せざる得ないと話します。

クルマの冬支度に備えて、早めに済ませておきたい準備とは?

 では、クルマの早めの冬支度として、どのような準備に取り組めばいいのでしょうか。

 前出したオートバックスセブンの担当者によると、まずスタッドレスタイヤがあげられます。

 とくに、雪の降るエリアでは寒くなる前の準備が必要です。新品を購入する場合、はじめは本来の性能を発揮することができません。

 出荷状態の表面は綺麗になっており、ある程度表面が削られてくることで効果を発揮します。したがって、新品のスタッドレスタイヤに履き替える際は、100km前後の鳴らし運転をさせるのがベストです。

 一方、雪の少ない都市では、2018年度の暖冬による影響など、場合によってスタッドレスタイヤの出番が非常に少ないというケースもあります。

 そのため、ドライバーのなかには「雪が降らなければ必要性を感じない」という理由から準備を怠る人もいます。

 しかし、いざ雪が降ってしまうと通常タイヤでの走行は難しく、一時的に路上へ放置せざる得ないことも考えられるでしょう。

 こうした万が一の状況に備えて、関東圏をはじめとする雪の少ない地域では、オールシーズンタイヤもおすすめです。

 オールシーズンタイヤとは、1年を通して利用できる全天候型のタイヤです。急な降雪や濡れた路面に対応でき、季節に応じた交換も不要です。

 オートバックスセブンによると、積雪量の少ない地域であればオールシーズンタイヤでも十分に活躍することができると話します。

 ただし、スキーやスノーボードをはじめ、よく雪の降るエリアに足を運ぶ際は、スタッドレスタイヤを準備しておく必要があります。

 積雪量の多い凍結した路面では、オールシーズンタイヤよりもスタッドレスタイヤのほうが性能を発揮できるため、状況に応じて対応することが大切です。

 そして、タイヤと同じく、冬用ワイパーも早めに準備を進めておく必要があります。冬用ワイパーは、通常のものに比べて柔らかいワイパーゴムを使っています。

 雪の入り込みや凍結を防ぐため、ワイパーブレードの金具部分はゴムで覆われているほか、その可動部分が通常よりも少ない、もしくはまったくないケースが多いです。また、低温でも硬くなりにくい素材をラバーに使用してます。

 また、あまりに深い雪道になるとスタッドレスタイヤで対応できないケースもあるので、タイヤチェーンを準備しておく必要があります。

 とくに、雪がしっかりと降るエリアでは必須アイテムです。店舗での在庫状況はスタッドレスタイヤよりも限られているので、早めに準備をする必要があります。

 2018年には、国土交通省によってチェーン規制が導入されました。大雪に対する緊急発表時や大雪特別警報が出された場合に実施される規制です。

 規制対象となる区間の道路は、タイヤチェーンを装着していないと通行することができません。

 現在、規制対象となっている道路のほかにも、今後の道路状況や天候による動きでは規制対象区域が拡充される可能性もあります。こうした動きに備えて、あらかじめタイヤチェーンを準備しておきましょう。

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 クルマの冬支度は、早めの準備を心がけることで、自分のクルマに合ったアイテムをゆっくり選びながら揃えることができます。また、今年はコロナ禍による影響を受けているため、3密を避けるためにも例年より早い段階での準備が必要です。