秋になると心地いい風が吹くようになり、外の空気を感じられるオープンカーが本領を発揮します。今回は、中古車市場で人気の高い車種を5台紹介します。

高い走行性能を誇るオープンカーの数々

 秋は紅葉が見頃を向ける季節です。紅葉を感じながらドライブするには開放的なオープンカーがおすすめです。今回は、現在販売されているオープンカーのなかから、グーネットの8月の検索ランキングをもとに、中古車市場で人気のモデルを5台紹介します。

●ホンダ「S660」

 ホンダ「S660」は、かつて一世を風靡した「ビート」以来の軽オープン2シーターとして、2015年から販売されており、新車価格(消費税込、以下同様)は203万1700円からとなっています。

 ホンダのスポーツカーらしく旋回性能にこだわったミッドシップレイアウトを採用しているほか、危険回避性能として「VSA(車両挙動安定化制御システム)」が搭載されているので、安心してスポーツ走行が楽しめるモデルです。

 ボディサイズは、全長3395mm×全幅1475mm×全高1180mm。64馬力の660cc直列3気筒ターボエンジンを搭載し駆動方式はMRで、6速MTもしくはCVTが設定されています。

 独自のサウンドチューニングを施すことにより、吸・排気音、ターボチャージャー作動音、アクセルオフ時に過給圧を開放するブローオフバルブ音などにおいて、スポーツカーならではのエンジンサウンドを実現しているのも魅力です。

 中古車の平均価格173万円で、約320台程度の個体が流通しています。走行距離や年式などコンディションにより価格はさまざまですが、ほとんどが100万円台なので、新車よりも購入しやすい価格になっています。

●ダイハツ「コペン」

 誰もが気軽に楽しめる軽オープンスポーツカーとして「コペン」が発売されたのは2002年のことでした。

 現行モデルである2代目は、2014年から販売されており、新車価格は188万6500円からとなっています。

 ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1280mm。660cc直列3気筒ターボエンジンを搭載し64馬力を発揮。駆動方式はFFのみで、5速MTもしくはCVTから選ぶことができます。

 また、現行モデルにはコンセプトの異なる「ローブ」「エクスプレイ」「セロ」「GRスポーツ」という4タイプのボディスタイルがラインナップされていますが、最大の特徴はドレスフォーメーションと呼ばれる機能をもつ点です。

 ローブとエクスプレイそれぞれのボディパネルが交換でき、洋服を着替えるような感覚でスタイルや空力性能の変化を楽しめます。

 中古車の平均価格は106万円で、約970台とかなり多くの個体が流通しています。価格は、初代モデルでは数十万円程度の価格がついているものもありますが、その多くが発売から20年近く経過しており、走行距離は10万kmを大幅に超えています。

 現行モデルでは、100万円前後から190万円台のものが多いですが、100万円前後のものは、現行型でも走行距離が10万km近くのもが中心になっています。

●マツダ「ロードスター」

 マツダが世界に誇る「ロードスター」は、1989年にライトウェイトオープン2シーターとしてデビューして以来、高い人気を誇り続けている知名度の高いモデルです。現行の4代目は2015年から販売されており、新車価格は260万1500円からとなっています。

 現行モデルのボディサイズは全長3915mm×全幅1735mm×全高1235mmで、「SKYACTIV-G」と名付けられた専用の1.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンを搭載し、駆動方式はFR、6速MTと6速ATを設定しています。

 ロードスターは、走る喜びを最新技術で実現させており、軽快感と開放感が高い次元で両立されています。グレードによって高級な味付けがされたものやモータースポーツのベース車に最適なものなどがあり、自分好みの1台を選べるのもロードスターならではでしょう。

 中古車の平均価格は115万円で、約700台程度の個体が見つかり、初代も含めて各世代が豊富に流通しています。

 初代モデルであれば本体価格10万円台のものから、高いものは500万円近くのものまで幅広く、さまざまな選択肢のなかから、予算に応じた選択が可能です。

憧れのポルシェは中古でいくら?

●ポルシェ「ボクスター」

 ボクスターは、ポルシェのオープン2シータースポーツカーとして1996年に発売されたモデルです。

 水平対向エンジンのBOXERとオープンカーを表すROADSTERをかけあわせたネーミングが、クルマの特徴を端的に物語っています。

 2016年に名称が「718ボクスター」に刷新され、現行モデルの4代目が販売されており、新車価格は812万円からとなっています。

 ボディサイズは全長4385mm×全幅1800mm×全高1280mmで、2リッター及び2.5リッター水平対向4気筒ターボエンジンを搭載。駆動方式はMR、6速MTとツインクラッチのATである「PDK(ポルシェ・ドッペル・クップルング)」が用意されています。

 中古市場には、現行型である718ボクスターも含めると220台ほど流通しています。平均価格は、名称の変更によりモデル全体での情報が確認できませんでしたが、初代から3代目までのボクスターは269万円、現行の718ボクスターは725万円となっており、全体の価格帯も100万円を切るものから、1000万円を超えるものまで幅広くなっています。

 現行モデル以前のほうが安く購入できますが、2000年以前の年式の古いものだと、走行距離が10万km近くのもの多くなっているので、旧年式の個体の購入を検討する場合はしっかりコンディションを見極めて選ぶことをおすすめします。

●BMW「Z4」

 Z4は、BMWのプレミアムオープンカーという立ち位置で、それまで発売されていたZ3の後継として2003年に登場しました。

 BMWらしいロングノーズ+ショートデッキというスタイルで、オープンカーならではの開放感と新世代のBMWらしいスポーティな雰囲気が特徴のモデルです。

 2016年に一度生産が終了してしまいますが、2019年から現行モデルの3台目が販売されており、新車価格は580万円からとなっています。

 現行モデルは、トヨタ「スープラ」と90%以上の部品を共通にする兄弟車としても知られていますが、走行面の味付けはスープラとは異なっており、Z4はルーフにソフトトップを用いることで、ボディの軽量化と低重心による走行性能の向上が図られています。

 全長4335mm×全幅1865mm×全高1305mmのボディサイズに対し、搭載されるエンジンは2リッター及び3リッター直列4気筒ターボエンジンです。

 駆動方式はBMWこだわりのFRで、他メーカーがDCTを多く採用するなか、ステップ式ATが使用されているところにBMWのアイデンティティが感じられます。

 中古車の平均価格は240.5万円で、250台ほど流通しています。初期モデルだと30万円程度のものもあり、先代モデル以降でも100万円台から700万円程度までと大きな価格幅があります。

 低プライスがつけられたZ4の中古車は、初期モデルが多く、発売から20年近くが経っているため注意が必要です。

 また、走行距離だけで車両のコンディションをすべて把握はできませんが、低価格の個体では10万km以上走行しているものが多く見られるので、とくに初代Z4の購入を検討する人は、現車確認をしておきたいところです。

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 オープンカーといっても、車種ごとの特徴や魅力があり、オープンボディならではの高い開放感・デザイン性の高さを共通点としながらも、それぞれのメーカーのこだわりやアイデンティティが強く感じられます。

 中古車であれば、自分の求める性能や予算に合わせて、多様な選択肢から最適な1台を探すことが出来ます。車種ごとの個性を見極め、自分にピッタリのオープンカーを選びたいものです。