2019年4月に日本市場へ復活を果たしたトヨタのミドルサイズSUVの「RAV4」。歴代モデルでは都会派SUVとしてイメージが定着していましたが、現行モデルではアクティブかつタフなデザインや3つの4WDシステムを採用するなど本格派に近い悪路走破性を持っています。そんな、RAV4をさらにアグレッシブなスタイルと走破性を兼ね備えた特別仕様車が登場しました。どのような実力を秘めているのでしょうか。

RAV4買うならコレで決まり!? 最強モデルの実力とは

 トヨタは、売れ筋SUV「RAV4」のガソリン車専用グレードとなる「アドベンチャー」をベースにした特別仕様車「Adventure“OFFROAD package”」を2020年10月2日に発売。従来の特別仕様車とは一味違う、スゴいRAV4の実力とは、どれほどのものなのでしょうか。

 新型コロナ禍によって大幅な販売減となっている自動車業界ながら、どうやらトヨタは明るい兆しが見えてきたようだ。

 なかでも抜群の販売台数をキープしているのがRAV4です。

 アメリカで大ヒットしているだけでなく、燃費規制厳しくなったヨーロッパではハイブリッド絶好調。もちろん日本だって好調を維持している。

 トヨタは「さらなる販売増を」と考えたのだろう。新しい方向性を打ち出してきた。

 RAV4は都会派のSUVとして企画されたこともあり、これまでオンロードでの走行性能を重視してきたように思う。

 けれど現行モデルになり兄弟車である「ハリアー」と“キャラかぶり”することを避け、オフロード寄りに振っています。それが上手くいった感じ。

「だったらもっとオフロードに行こう」ということなのだろう。人気グレードの「アドベンチャー」をベースとした特別仕様車を作ってきた。

 スペックを見て驚く。今までSUVの特別仕様車といえば一様に車高を低くするローダウンをおこなうことが多かったけれど、RAV4は10mmながら車高を上げています。

 10mmと聞けば「たいしたことない」と思うかもしれないが、最低地上高210mmに対してこの上げ幅はけっこう大きい。なんせ5%ですから。

 実車を見て「すいぶんイメージ違いますね!」。屋根の高さが目線の高さと近いためだろう。加えてルーフレール付きになったことも影響しているのか。一回り大きなクルマになったように感じる。

 大げさだと感じるかもしれないが、皆さんそう思うらしい。サイドにブロックパターンあるオフロードタイヤのイメージも雰囲気を盛り上げる。

 ノーマルのアドベンチャーと比べると明らかに強そうです。

 車高を上げたことは雪道や泥濘、冠水した道路などで5%の性能向上になることを意味する。最近増えてきた自然災害時の相棒としても心強い。嬉しいことに価格は15万円しか違わない。RAV4買うならコレか。

最強RAV4の実力は? 「傾斜路」「モーグル」「アップダウン」で試した結果…

 長い前置きになりました。今回用意された試乗コースは悪路走破能力をチェックするための「傾斜路」と「モーグル」、そして「アップダウン」。

 スポーツモデルの性能評価は「加速」と「最高速」に「サーキットのタイム」となるが、悪路を走るためのクルマで要求されるのは今回用意された3条件です。単純に「どれも凄い方がえらい!」。

 傾斜路は悪路でどのくらい傾いたらバランスを失うか、ということなのだけれど、そもそもRAV4のような乗用車ベースのSUVって重心が低い。傾きについていえば余裕です。

 むしろ乗用車ベースのSUVは斜路に入るときのアプローチでスタックする。今回の傾斜路、結論から書くと「余裕あり過ぎてつまらん」でした。電子制御使わず走れる。

 続くモーグルだけれど試乗日が雨ということでギリギリというイメージ。電子制御使わないノーマルモードだと脱出できない。

 ということで「ロックモード」を選ぶ。空転している車輪にブレーキ掛けて、デフの機能を制限するという手法。

 モーグルに対する強さは泥濘路や雪道などの走破性能に大きく影響する。標準車よりワンランク上がったそうです。

 そして登坂路。今回の変更点である最低地上高の10mmアップと関係ないものの、新装着のオフロードタイヤが効いているようだ。

 雨でズルズル滑りながらも、急斜面で停止した状態から動き出せるほど。これだけの性能を持っていれば日常では使いきれないと思う。

 毎日の相棒としては超心強い。きっとRAV4の売れ筋モデルになるだろう。