近年、コンパクトSUVの人気が高まっています。過去1年ほどでも国産メーカーからさまざまな新型モデルが登場しているほか、輸入車ブランドでも同様に新しいコンパクトSUVが登場していますが、ユーザーはコンパクトSUVのどの部分に価値を求めているのでしょうか。

人気のコンパクトSUVに求めるものとは

 日本では、毎年多くの新型モデル(フルモデルチェンジ・マイナーチェンジ含む)が発売されています。
 
 2019年度の新車販売台数は、503万8648台と、かつての700万台を超えたピーク時よりは落ちているものの、「クルマ離れ」といわれる状況下でも堅調に売れているといえます。
 
 そんななかで、昨今話題となっているのが「コンパクトSUV」です。これらに該当するモデルを購入するユーザーは、どのような部分を重視しているのでしょうか。

 クルマを購入するきっかけとしては、元々そのクルマに興味があったか、TVCMやメディアといった情報元で知ったことで関心を寄せるどちらかのパターンが多いといえます。

 一方で、いざ購入するとなると細かな部分が気になってきます。例えば、デザインや性能、使い勝手、燃費、そして価格です。

 今回は、自動車業界向けのマーケティングサービス「IGNITION for Media」(以下、IGNITION)を提供するマイクロアドの消費者行動データを元に、コンパクトSUVに関心を持つユーザーが気になっている部分を解説していきます。

 まず、昨今流行りのコンパクトSUVですが、国産メーカーが続々と新型モデルを導入しています。

 2019年10月にはマツダ「CX-30」、翌11月にはダイハツ「ロッキー」とそのOEM車となるトヨタ「ライズ」が発売されました。

 2020年では、6月に日産「キックス」、8月にトヨタ「ヤリスクロス」、10月にマツダ「MX-30」が発売されたほか、軽自動車のSUVとしては2020年1月にスズキ「ハスラー」、同年6月にダイハツ「タフト」が登場するなど、コンパクトなSUVが注目されていることが分かります。

 IGNITIONでは、以前から高い人気を誇るトヨタ「C-HR」、ホンダ「ヴェゼル」、マツダ「CX-3」、スバル「XV」と前出のCX-30、キックスといった車種を選別し、ユーザーが購入する際に「重要視する項目=価値観」として、以下の項目をデータ化しました。

【クルマに関する項目】
・エクステリア
・インテリア
・乗り心地
・価格
・安全性能
・室内空間
・燃費
・荷室

【クルマの使用用途】
・買い物
・趣味(アウトドアなど)
・通勤(通学)

 この項目を前出の6モデルに当てはめると、クルマに関する項目でもっとも重要視されていたのは、「燃費(平均値41.9%)」。次点で、「エクステリア(14.8%)」、「インテリア(14.1%)」、「走行性能(10.0%)」となりました。

 6モデルの平均値で見ると、コンパクトSUVを求めるユーザーにとって、燃費性能は気になる要素でした。

 そのなかでも、特徴的だったのが、「エクステリア・インテリア」において、C-HRでは共に13%台もユーザーが関心を寄せていたのに対して、ヴェゼルではエクステリアが5.4%、インテリアが6.3%と、C-HRの半分ほどの重要度だったことがわかっています。

 一方で、燃費に関しては、どのモデルも高いものの、ヴェゼルはとくに高く、66.8%だったのに対して、CX-3やCX-30、XVでは30%台と、モデルによって重要度が異なっていることも判明しました。

 なお、クルマの使用用途においては、「趣味(アウトドアなど)」の60.8%がもっとも多く、近年のアウトドアやキャンプ、車中泊といった流行がコンパクトSUV人気に影響していることも分かっています。