世界中で大きな話題となった日産の次期型「フェアレディZ」。2020年9月16日にプロトタイプがお披露目されています。今回、同社の社長兼CEOの内田誠氏が最速試乗しました。

日産・内田社長は元Zオーナー!?

 2020年9月16日に世界初公開された日産の次期型「フェアレディZ プロトタイプ」を、同社の社長兼CEOの内田誠氏(以下、内田社長)がテストコースで試乗した動画を公開しました。

 今回の動画では、フェアレディZ統括責任者の田村宏志氏(以下、田村氏)と専務執行役員のアルフォンソ・アルバイサ氏(以下、アルフォンソ氏)が車両開設をし、実際に内田社長氏が試乗している様子が映し出されています。

 内田社長は、1993年に初めてフェアレディZを買ったという正真正銘のZファンだといいます。

 元々、フェアレディZは1969年に初代モデルが発売され、2019年に生誕50周年を迎えました。

 歴代モデルとしては、初代S30、2代目S130、3代目(Z31)、4代目(Z32)、5代目(Z33)、そして現行となる5代目のZ34が存在しています。

 今回、内田社長はプロトタイプを試乗するにあたり、S30とZ34の事前試乗をしたといいます。

 次期型フェアレディZはそのS30に設定されていた通称「240Z」がベースになっているといいます。

 1970年に発売された240Zは、2.4リッター直列6気筒エンジンを搭載し、当初北米市場向けに開発。その後、日本のユーザーからの強い要望を受けて1971年11月に日本でも発売されました。

 なかでも、もっとも注目を浴びたのは、フロントのいわゆる「Gノーズ」が特徴の「240ZG」です。

 FRP製のノーズピース、ヘッドライトカバー、ボルト留めのオーバーフェンダーは、240Zシリーズのどのモデルとも異なり、現在でも熱狂的なファンから人気を集めています。

 空気抵抗係数を示すCd値は0.39と当時のスポーツカーでもトップクラスを誇り、最高速度は時速210キロに達しました。

 アルフォンソ氏によると、「ひと目見て240Zで思い浮かべるのは、ボンネットからリアに続くシルエットです。美しいだけではなく、躍動感に溢れています」と説明します。

 その言葉のとおり、次期型フェアレディZ プロトタイプのヘッドライトは、240ZGのドーム形状のヘッドライトカバーからインスピレーションを受け、レトロとモダンが融合した個性的なデザインとなりました。

 これに対して田村氏は「お客さまはパワフルなV6ツインターボエンジンと6速MTの組合せに期待しています。それを美しいデザインを維持しながらこのパワートレインを搭載するのは簡単ではなく、強い車体剛性も必要です」とデザインとパワートレインなどのパッケージの両立の難しさを語っていました。

 また、内装では歴代モデルで象徴的だった3連メーターが継続され、内田社長は「これは素晴らしい」と絶賛でした。

 そして、アルフォンソ氏に促される形で内田社長は次期型フェアレディZのハンドルを握ります。テストコースでの試乗ではありますが、内田社長はV6ツインターボエンジンのフィーリングに対して「力強いですね」と関心の様子。

 動画内では、6速MTを度々シフトチェンジする様子も見え、次期型フェアレディZの運転を楽しんでいました。

 試乗を終えて内田社長は「素晴らしい!本当に楽しかったです。皆さん本当に頑張りましたね。市販モデルにも早く乗ってみたいですね。とても楽しかったです」と終始ご満悦でした。

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 2020年10月末時点では、V6ツインターボ&6速MT以外のスペックや価格、発売時期について明らかになっていません。

 しかし、田村氏は「プロトといっても、ほとんどこのままで出します」と話しているように、デザイン面では市販モデルも同様のスタイルで登場するとしています。