2020年の秋は、懐かしいクルマの名前が海外で復活する事例が日本のメーカーでありました。車名が復活したクルマの特徴は、いったいどのようなものなのでしょうか。

なぜ再び「スターレット」と名付けられた?

 2020年の秋は、懐かしいクルマの名前が海外で復活する事例が日本のメーカーでありました。2020年9月にはアフリカでトヨタ「スターレット」が、10月には中国でホンダ「ライフ」が復活しました。

 また類似した事例として、ホンダは2020年11月にタイで「シティハッチバック」を公開し、ハッチバックボディのシティが復活しました。すでに展開されていた東南アジア向けセダンのシティも、継続してラインナップされます。

 2020年9月に登場した新型スターレットは、トヨタからアフリカ市場での営業業務の全面移管を受けている豊田通商が、同市場で販売を開始したハッチバックです。

 新規開発車ではなく、スズキからのOEM供給を受けて販売されるモデルで、ベースはマルチ・スズキ(スズキのインド法人)が生産する「バレーノ」となります。

 日本では1999年まで販売されていたコンパクトカーの名前として知られていますが、アフリカ市場で復活となりました。

 一方、2020年10月に公開された新型ライフは、ホンダの中国の合弁会社である東風ホンダが、日本でも販売されるコンパクトカー「フィット」の東風ホンダ版モデルとして販売するクルマです。

 日本のメーカーが中国で複数の合弁会社を持つ場合、ベースが同じクルマを名前や一部仕様を変えた兄弟車として販売する事例はいくつかあり、フィットの場合でももうひとつの合弁会社である広汽ホンダは中国仕様のフィットを、そして東風ホンダが兄弟車のライフを、というように売り分けている状況です。

 ライフは、日本では2014年まで販売されていた軽自動車のイメージがありますが、6年ぶりの復活で小型車として生まれ変わりました。

 そして、ホンダが2020年11月にタイで公開した新型シティハッチバックはホンダが1996年から東南アジア向けに展開する小型セダン「シティ」のトランク部分を取り去ったハッチバックとして登場。

 日本市場では、1981年に初代が発売され、モデルチェンジを経て1994年まで生産されていた3ドアハッチバックのシティが有名ですが、ハッチバックボディのシティが海外で26年ぶりに復活したことになります。

 なぜ、一度使われた車名が海外で再び使われるのでしょうか。

 新型スターレットの事例について、豊田通商広報部の担当者に聞いたところ「スターレットは英語で『小さな星』『スターの卵』を意味する言葉で、『アフリカの新車市場でスターになってほしい』という願いを込めて名付けました。

 また、もともとスターレットという名前が現地で一定の知名度があったということも挙げられます。スターレットも含め日本の中古車はさまざまな業者によってアフリカ市場へ輸出されており、品質の高さから現地で人気がありました。

 アフリカの人々にとっても聞き馴染みがあり、親しまれているのです」とコメントしています。

 メーカーによってさまざまな理由があると考えられるものの、現地でそもそも耳馴染みがあるから、という理由もあるようです。

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 それではここで、日本市場で販売されていた3ドアハッチバックのシティについてのクイズです。

 ホンダは1983年にハイパフォーマンスモデルとして「シティターボII」を発売しました。スペックだけでなくスタイリングも特徴的だったことから、シティターボIIはある愛称で呼ばれることになりますが、その愛称は次のうちどれでしょうか。

【1】フライングパグ

【2】ブルドッグ

【3】ハムスター

【4】モンキー

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 正解は【2】の「ブルドッグ」です。

 シティターボIIは、シティターボのエンジンに空冷式インタークーラーを装着し、最高出力110馬力を実現。

 前後フェンダーはブリスターフェンダー化され、ボンネットもインタークーラーとエアクリーナーボックスのスペースを稼ぐため、シティターボよりも大型のパワーバルジを採用しています。その迫力ある外観により「ブルドッグ」と呼ばれました。

※クイズの出典元:くるまマイスター検定