スズキは、インド法人でもあるマルチ・インディア・スズキが「ジムニーシエラ(海外名:ジムニー)」の生産・輸出を開始したことを発表しました。これにより、かねてからいわれている長期間の納期は改善されるのでしょうか。

ジムニー問題「納期短縮?」「5ドアどうなる?」「ソフトトップ出る?」

 2020年1月20日に、スズキは「ジムニーシエラ(海外名:ジムニー・JB74型)」の生産・輸出をインド法人でもあるマルチ・インディア・スズキが開始したことを発表しました。これによって、日本での長期化する納車時期に影響はあるのでしょうか。

 これまでジムニーシエラは、静岡県にあるスズキ湖西工場において国内外向けすべての車両が生産されてきました。

 今回、インドのグルガオン工場で造られるのは、この内の中南米、中東、アフリカなどに向けたモデル。

 関係者によれば、インド工場では2020年末からジムニーシエラの生産が開始されており、完成検査など得て1月から本格的に輸出が始まったようです。

 ちなみにアジア、欧州向けはこれまで同様に湖西工場で生産されるようですが、空いた生産ラインは当然日本向けに当てられると思われます。

 これにより、現在7か月から8か月待ちといわれるジムニーシエラの納期は、さらに短くなることが見込まれます。

 一方、インドでの生産といえば、日本のジムニーファンが待望している5ドアモデル「ジムニーシエラ・ロング」の行方です。

 すでにインド陸軍から1万台ともいわれる受注を受けているマルチ・インディア・スズキですが、現在、試作や生産ラインの構築に向けて粛々と進めているようです。

 有力な情報筋によれば、2022年春先くらいまでに試作車を完成させ、その後インド陸軍の検査を経て、さらに1年後に正式な納車が始まるという話が漏れ伝わってきています。

 一般向けの車両の生産はその後とみられ、早くても2023年の後半から2024年に登場すると思われます。

 その頃には、日本国内のジムニーおよびジムニーシエラの納期状況はかなり改善されているでしょう。

 そうなると、スズキも大手を振ってシエラ・ロングの発表に踏み切れるのではないでしょうか。

ジムニーシリーズの「ソフトトップ計画」が動き出す?

 さらにここに来て、気になる情報が入ってきました。

 元々、現行型ジムニーが登場した直後から、基本的なデザインとしてソフトトップ仕様があったという話だったのですが、予想以上の受注やコロナ禍の影響によって計画は立ち消えになっていたといいます。

 しかしここにきて、スズキはジムニーとジムニーシエラのソフトトップモデルの発売の検討を、本格的に始めたということです。

 あくまでも計画段階ですので、まだ登場時期などは見えてきませんが、発売から6年目となる2024年が目安となりそうです。

 というのもジムニーは、先代のJB23型でもデビュー6年目に大きなマイナーチェンジをおこなっており、フェイスリフトと併せて、ボディバリエーションの追加を行う可能性があります。

 雨の多い日本では、それほどの需要は見込めそうもないソフトトップモデルですが、そもそもジムニーが海外市場をメインにしていることを考えれば、オープンになる仕様は、かなりの受注が見込めそうです。

 そのうえ、市場ではソフトトップが選べるクロカン4WDはジープ「ラングラー」シリーズ一択ですので、コンパクトなジムニーが入り込む余地は十分にありそうです。

 まだ2021年も始まったばかりですので、シエラ・ロング、ソフトトップ登場の話は先のことですが、買い替え需要という点から考えればあながち未来の話ではありません。

 2代目ジムニーのようにさまざまなボディバリエーションが充実されれば、ジムニーの世界はもっと面白くなること間違いなしです。