トヨタの欧州法人は、3列SUVの「ハイランダーハイブリッド」を2021年初頭に発売することをアナウンスしました。欧州市場では、燃費規制が年々厳しくなっていくなかで、ハイランダーもハイブリッド仕様のみの販売となりますが、トヨタの欧州法人はどのような展開を予想しているのでしょうか。

欧州市場でハイブリッド車のみの「ハイランダー」を発売へ

 日本でトヨタのミドルサイズSUVといえば「RAV4」や「ハリアー」が人気ですうが、実はこの2台にはもうひとつの兄貴分といえる「ハイランダー」というモデルが存在します。
 
 最新モデルに関して、北米市場では販売されていましたが、2020年5月に欧州市場にもハイランダーのハイブリッド車を投入することを明かしており、2021年1月25日に同年初頭に発売することをアナウンスしました。

 トヨタの欧州SUV市場では、Bセグメント「ヤリスクロス」、Cセグメント「C-HR」、Dセグメント「RAV4」、Eセグメント「ハイランダー」「ランドクルーザープラド(日本名)」「ランドクルーザー」のラインナップとなります。

 このハイランダーは、が2000年に北米市場で初代モデルが発売されており日本でも「クルーガー」という名前で販売されていました。

 そしてこのハイランダーは、RAV4やハリアーと同じトヨタのTNGAプラットフォーム「GA-K」を採用していることから、グローバル市場ではトヨタのSUV三兄弟ともいわれています。

 GA-Kプラットフォームは、このSUV三兄弟以外にセダンの「カムリ」や「アバロン(北米向け)」、ミニバンの「シエナ(北米向け)」、レクサス「ES」など多岐にわたって採用されています。

 SUV三兄弟の登場順としては、北米で2018年にRAV4、2019年にハイランダー、そして2020年に日本ではハリアー(北米ではヴェンザ)として展開されました。
 
 欧州向けのハイランダーハイブリッドのボディサイズは全長4966mm×全幅1930mm×全高1755mmで、3列シートの7人乗り仕様です。(北米では8人乗りやガソリン車も存在)

 今回の欧州市場には、ハイブリッド仕様のみが展開され、トヨタの欧州法人は次のように説明しています。

「トヨタは初代『プリウス』以降23年に渡るハイブリッド技術の経験や1600万人以上のオーナーという信頼と実績を持っています。

 また、人気のSUV市場でも多彩なラインナップを誇るため、フルハイブリッド技術におけるトヨタのリーダーシップが強化され、欧州最大のハイブリッドSUVラインアップが確立されました。

 西欧ではRAV4の91%、C-HRの98%、2021年夏に発売予定のヤリスクロスの95%がハイブリッドモデルになると予想しています。

 これまでEセグメントSUVの電動化は、プラグインハイブリッド (PHEV) 技術に注目する傾向がありました。

 PHEV技術のメリットはあるものの、このセグメントの顧客は、高速道路走行距離の割合が多く長距離を走行する傾向があり、EV航続距離不足に悩まされる可能性があります。

 ハイランダーハイブリッドは、PHEVではないハイブリッドパワートレインを搭載し、EV走行時でも125km/hの最高速度を実現することで、このセグメントのお客さまのニーズに効率的に対応しています」
 
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 ハイランダーは日本では発売されていないものの、SUV人気が高まっている昨今では注目されているSUVのひとつです。
 
 ボディサイズとしては、マツダの3列SUV「CX-8」に近しく、CX-8は一定数の販売を維持していることからハイランダーの導入も検討可能なように思えます。

 しかし、2021年1月時点のトヨタ国内SUVラインナップには、「ライズ」、「ヤリスクロス」、「C-HR」、「RAV4」、「ハリアー」、「ランドクルーザープラド」、「ランドクルーザー」と豊富なモデルを揃えています。

 さらには、2021年夏頃には次期型「ランドクルーザー」や同年秋頃にはC-HRとRAV4の中間に位置する「カローラクロス」の導入が噂されており、ハイランダーが登場する可能性は低いといえます。