とさでん交通の昨年度の業績が報告され、2014年の発足以来初めての赤字となったことがわかりました。新型コロナが最大の要因と分析していて、片岡社長は会見で「先は全く見通せない」と語りました。

とさでん交通によりますと交通事業と旅行事業を合わせた昨年度の業績はおよそ6900万円の赤字となりました。土佐電気鉄道と高知県交通が2014年10月に統合し、とさでん交通として船出をして以降、初めての赤字です。とさでん交通では発足時、事業再生計画として、年度ごとの収益計画を策定。2018年度までの4年間はいずれも黒字で計画を達成していましたが、昨年度末に、新型コロナの影響を直接、受けた形です。さらに今年度は、前年の30パーセントまで売り上げが落ち込んでいて、5年間に返済した金融機関からの借り入れとほぼ同じ額が、今後の資金繰りのためすでに飛んでしまったといいます。片岡社長は会見で「先が見えていない」と述べました。

ところで会見では、路線バスの男性運転手が去年10月から先月までの間、両替機から自作の器具で金銭を取り出し、横領していたことも報告されました。とさでん交通は運転手を懲戒解雇とした上で警察に被害届を提出していて、「心からお詫びし、再発防止に務める」としています。