高知県いの町で毎年行われる「氷室まつり」。今年のイベントは中止になりましたが、山の中腹にある氷室で貯蔵されていた氷が知事に献上されました。

いの町の本川地域では、手箱山の氷室から切り出した氷を藩主に献上する、江戸時代まで行われていた慣習を再現し、毎年「氷室まつり」が開かれます。30回目を迎える今年は新型コロナの影響で夏のイベントが初めて中止となり、知事への氷の献上だけが行われました。手箱山の中腹にある氷室で2月から貯蔵されてきた氷室の氷は、地域住民やボランティア合わせて8人が、片道およそ2時間かけて運びました。今年は暖冬の影響もあり、2月に貯蔵した800キロのうち取り出されたのはわずか16.5キロでした。きょうはそのうちの8キロが、初めて氷を味わう濵田知事に献上されました。

着任したときから氷室まつりを楽しみにしていたという濵田知事は、氷を取り出す際の苦労などを聞きながら貴重な氷を味わっていました。

「(祭りの中止は)本当に残念でしたけど、やむを得ず。おいしかったと言って頂きましたので我々が普段から頑張ってきて知事に喜んで頂けて本当に良かったと思ってます。」(氷室まつり実行委員会 岡林弘会長)

祭りの関係者は、「新型コロナが終息し来年は氷室まつりのイベントが実施できるようになれば」と話していました。