鉄鋼国内最大手の日本製鉄が8日発表した2020年3月期連結決算は、純損益が4315億円と過去最大の赤字に転落した。前期は2511億円の黒字だった。赤字は当時の新日本製鉄と住友金属工業の合併があった13年3月期以来7年ぶり。新型コロナウイルスの感染拡大などを受けた鋼材需要減少や、構造改革に伴う設備の減損処理が響いた。

 自動車も含め日本の重工業がコロナの影響に対応した生産縮小への転換を迫られる構図が鮮明になりつつある。橋本英二社長は決算発表の電話記者会見で収益改善へ「大きな痛みを伴う改革が避けられない」と述べ、高炉を追加休止する可能性を示唆した。