【ソウル共同】韓国のサムスン電子は21日、主力の半導体を担当する部門のトップに、同社の半導体事業の成長をけん引してきた全永鉉氏(63)を充てる人事を発表した。同部門は昨年、大幅な業績悪化を経ており、同社は「全氏が半導体の危機を克服するものと期待している」と表明した。

 全氏はLGグループのLG半導体を経て2000年にサムスンへ移籍。メモリー半導体のDRAM開発などに従事した。現職の半導体部門トップ、慶桂顕氏(61)は、全氏の後任として新規事業の開発を担当する部門のトップに就く。

 半導体部門は23年通年で14兆8800億ウォン(約1兆7千億円)の赤字を記録した。