ビル建て替えのため2015年に休館したブリヂストン美術館が、館名を「アーティゾン美術館」(東京都中央区)に変更して開館した。展示面積は以前の約2倍となり、最新のデジタル技術を活用した仕組みも充実。貝塚健教育普及部長は「アートを体感できる空間をつくりたい」と話す。

 昨年7月に完成した「ミュージアムタワー京橋」(23階建て)の1〜6階が美術館。うち展示室は4〜6階で、各階とも大型の作品や現代アートの空間展示に対応できる広いスペースが特徴だ。

 特に6階は仕切りの壁が一切なく「展示内容に合わせて仮設の壁を立て、空間からデザインしていく」と貝塚部長。4階から5階にかけてガラス張りの吹き抜けもあり、立体的な展示が可能になったという。

 スマートフォンのアプリを利用した無料の音声ガイドシステムも導入した。アプリを起動して館内を歩くと、近くにある作品の音声解説が自動的に送られてくる。

 4、5階に設置された大型タッチパネルでは、石橋財団の所蔵作品約2800点を紹介。気になる作品にタッチすると、作者や技法などの詳細を知ることができる。

 開館記念展「見えてくる光景 コレクションの現在地」は3月31日まで。休館中に新たにコレクションに加わった31点を含む206点を展示している。チケットは日時指定の予約制で、同館のウェブサイトで購入できる。料金は事前予約の場合、一般1100円。大学生以下は無料。