ペットロスの悲しみ共有 仏具店がカフェ開設

ペットロスの悲しみ共有 仏具店がカフェ開設

 ペットの墓や仏具の専門店「ディアペット東京本店」が、東京・神宮前にオープンした。1階には愛する動物の死によって喪失感を抱えた人が集まる「ペットロスカフェ」を開設。運営会社の仁部武士社長は「生前の思い出を語り合い、お別れの悲しみを共有することで、少しでも笑顔になってほしい」と話す。

 明るい雰囲気のカフェ店内で、まずは注文用紙に記入。飲み物を選び、なくしたペットの種類、話し掛けてほしいかどうか、などの質問に答える。運ばれてきた飲み物には動物の種類に合わせた札が添えられていて、お客同士で会話するきっかけになるという。

 ペットへの思いをつづるカードや、鳴らすことで「空の上に祈りを届ける」鐘もあり、思い思いに過ごしながらペットをしのぶことができる。カードは一定期間店内に掲示した後、2階のセレモニーホールで開催する供養祭で読み上げる。

 仁部社長は「ペットロスに悩む人は、周囲の理解や共感が得られず、孤独感を深めていることが多い」と話す。死の直後から涙をこらえて仕事をしなければならなかったり、家族にさえ「たかがペットでいつまで落ち込んでいるんだ」という態度を取られたり。

 ペット仏具の販売を通じて、こうした当事者の声に耳を傾ける中で「同じ経験をした人たちが安心して語り合い、涙を流せる場が必要」と考え、カフェを開いたという。

 地下1階のショップでは仏具のほか、ペットをなくした人へのお悔やみの品として、ろうそくやクッキーを販売。旅立ったペットが飼い主を待つと伝えられる「虹の橋のたもと」をイメージしたデザインで、相手への気遣いを伝えられる。


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