鹿児島市で花屋を営む田知行義久さん(72)は、花屋のない離島の子どもたちに約40年、母の日に渡すためのカーネーションを無償で贈り続けている。「両親を大事にしてほしい」と願って包んだ花束が、母の日を翌日に控えた9日、今年も島の子どもたちに届いた。

 午後1時半ごろ、鹿児島港から南西に約100キロの薩摩硫黄島に船が着くと、港に集まった23人の子どもたちがピンクの花束を受け取った。「優しさに応えられるよう、感謝を精いっぱい届けたい」と中学2年生の梅田智さん(13)。

 10島の全小中学生計175人が受け取る。田知行さんは「カーネーションおじさん」とも呼ばれている。