広島への原爆投下で焼け残ったピアノをテーマにした映画「おかあさんの被爆ピアノ」が、約10年の構想期間を経て完成した。実在する広島の調律師がモデルで、17日から広島市を皮切りに全国で順次公開予定。五藤利弘監督(51)は「戦争を知らない世代が平和を考える契機になれば」と力を込める。

 映画は全国で被爆ピアノの演奏会を開いて回る調律師の男性と、広島で被爆した祖母の記憶から自身のルーツを探る女性の交流を描く。調律師を佐野史郎さん、女性をAKB48の武藤十夢さんが演じる。

 モデルとなった矢川光則さん(68)は、広島市でピアノ工房を営み、両親とも原爆に遭った被爆2世。