東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県の市町村が指定する有形文化財251点のうち、45点が修復されていないことが5日、分かった。修復費用の不足の他、津波による破損や塩害を受け、技術的にも作業が困難になっている。東京電力福島第1原発事故のため回収できないケースも。専門家は「心の復興に寄与する」と、文化財復旧が地域に与える重要性を指摘する。

 45点のうち16点は焼失や津波で流失した。残る29点中、修復のめどが立っているのは8点だけで21点は復旧に着手できていない。そのうち8点は、原発事故の帰還困難区域に取り残されたままの文化財だった。