大阪市立大の植松智教授(ゲノム免疫学)らのチームは14日までに、人の腸内細菌に取りつくウイルスのゲノム(全遺伝情報)を解析する手法を開発したと発表した。この情報を利用し、腸の炎症を引き起こす菌だけを破壊するウイルス由来の酵素を特定、治療の可能性も示した。

 腸では人間の細胞のほか、多様な細菌やウイルスが共生しており、これらのバランスが健康や病気に関連している。ただウイルスに関しては種類や量、機能を知る鍵となる遺伝情報が大規模に調べられておらず、全貌を知る障壁となっていた。

 チームは、健康な20〜50代の日本人101人の便に含まれる遺伝情報を解読した。