自分変える出会いどこにでも 「君の膵臓をたべたい」主演の2人

自分変える出会いどこにでも 「君の膵臓をたべたい」主演の2人

 住野よるのベストセラー小説を映画化した「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」(月川翔監督)が全国公開されている。快活な女子高生と彼女の病を知る同級生の少年の心のつながりを繊細に描いたドラマだ。主演の浜辺美波と北村匠海は「自分を変える出会いは、どこにでも転がっていることを、この作品は教えてくれる」と話す。

■違和感なく、役に

 クラスの人気者・桜良(さくら)(浜辺)が、重い膵臓の病であることを偶然知った「僕」(北村)。やがて二人は互いに親愛の絆で結ばれていく−。映画は大人になった「僕」(小栗旬)の回想の形をとり、原作にはない「現在」と「過去」を交錯させながら進んでいく。

 「僕」は他人に興味がなく、教室でも一人静かに過ごす少年だ。北村は「『一人でいる方が楽』と、周囲と距離を取っていた僕の中学時代と似ていたので違和感なく役に入れた」と話す。一見熱量の低い人付き合いのありようは今を生きる若者のリアルな感覚だ。

 一方、桜良は対照的な性格の「僕」を引っ張り回す、明るく積極的な少女だ。「まぶしい女の子。私とは正反対でした」と浜辺。「普段の暗い自分を反転させるイメージで、とにかく寄り添えるだけ寄り添おうと思った」

■一歩、踏み出す勇気

 役作りに悩んだ時期に、月川監督から手渡されたメモが手がかりになった。桜良が病を宣告されてから「僕」と出会うまでの隠れた軌跡が記されていた。「落ち込んで家族にきつく当たったり…。前向きになるまでにそんな心の動きがあったんだと」。周囲を明るく照らすような振る舞いが、命のはかなさをいっそう際立たせる。

 ひたむきな桜良に触れ、消極的な「僕」も変わっていく。北村は「自分も音楽や俳優の仕事を始めて、主体的になれたこととも重なった。ふとした出会いから、人は変われる。一歩を踏み出す勇気が伝えられれば」

■京都・滋賀でロケ撮影

 昨秋、京都や滋賀各地でロケ撮影が行われた。二人が印象に残るロケ地として挙げるのは、京都市伏見区の伏見であい橋だ。濠川と宇治川派流の分流点に掛かる三つまたの歩行者専用の橋。「二つの道が交わり、一つの道になる。二人の関係性を象徴しているように思える」(北村)。

 ほかに旧豊郷小(滋賀県豊郷町)や彦根西高(彦根市)、大津パルコ前(大津市)など、地方都市の普遍的で、どこか懐かしい風景が物語を彩っている。

 TOHOシネマズ二条、T・ジョイ京都などで公開中。

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