不敬…神社屋根の銅板、窃盗相次ぐ 滋賀で被害深刻化

不敬…神社屋根の銅板、窃盗相次ぐ 滋賀で被害深刻化

 滋賀県内の神社で昨年12月から、ほこらや本殿に取り付けられている銅板が盗まれる被害が相次いでいる。栗東市の小槻大社でも、ほこらの屋根に敷かれた銅板約120枚が何者かにはぎ取られていたことが分かった。県神社庁(大津市)は15件の被害報告を受けており「これだけ連続するのは過去20年間で初めて」と、県内の宮司約250人に文書で注意を呼び掛けた。

 12月30日、栗東市下戸山の小槻大社で門松などの準備をしていた氏子らが、本殿(国指定文化財)から約50メートル離れたほこらの屋根の銅板(縦25センチ、横10センチ)が全てなくなっていることに気づいた。権禰宜(ごんねぎ)の宇野治彦さん(29)は「普段は地元住民がお参りするだけで、常には宮司はいない。人が訪れないような場所を狙ったのでは」と推測する。

 県内では東近江、野洲、竜王、日野の各市町でも同様の被害が確認されている。本殿が国宝の大笹原神社(野洲市大篠原)の境内では、ほこら2カ所の屋根の銅板などが持ち去られているのが見つかった。同神社も宮司は常駐せず、氏子が毎日巡回している。

 県神社庁は、さい銭の窃盗や火災に警戒するよう毎年末に各宮司に伝えている文書に、銅板の持ち去りに注意する旨を初めて記載した。被害は目が届きにくい境内で発生しているが、監視カメラを設置している神社からも報告があったという。

 小槻大社の宇野さんは「銅板の被害額は2万円程度だが、屋根の張り替えを依頼すると15万円はかかる。防犯カメラを付けるにも費用がかかって難しく、見守り活動をする人も高齢化などで減っている」と打ち明ける。「金銭的な被害も許せないが、地元住民が大切にしてきたほこらを傷つけるのは、その気持ちをないがしろにする行為」と憤った。

 銅板は他の金属よりも雨風に強く加工しやすいため、多くの神社の建屋で使用されている。大笹原神社の被害を窃盗事件として捜査している守山署は「県内で立て続けに複数の場所で発生すると犯人の特定も難しく、なぜ盗んだのかも含めて捜査中」とする。

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