堀場製、子会社阿蘇工場に新棟 熊本地震乗り越え増床

堀場製、子会社阿蘇工場に新棟 熊本地震乗り越え増床

 堀場製作所は18日、半導体システム機器製造子会社の堀場エステック(京都市南区)の阿蘇工場(熊本県西原村)で、新棟の竣工(しゅんこう)式を開いた。同工場は2016年4月の熊本地震で被災したが早期に復旧し、半導体メーカーの需要拡大を受けて、今回の増床に結びつけた。現地で式典に臨んだ堀場厚会長は「特別の思いが詰まった工場。今後も(半導体システム機器の)世界トップシェアを維持したい」と述べた。

 新棟は鉄骨造り一部2階建て約7千平方メートル。半導体製造装置に組み込むガス流量制御機器、マスフローコントローラーの生産能力を従来比2倍の年間18万台に引き上げ、京都工場(南区)と合わせた生産量を同35万台に強化した。

 式典には関係者ら約160人が出席。クリーンルームや検査ラインなどの最新設備も公開された。

 熊本地震の約3カ月後に増床を表明した堀場会長は「被災から2週間で生産を再開し、2カ月後には過去最高の生産量にしてくれた社員の思いに応えようと決心した」と振り返り、「半導体需要は少なくとも4〜5年は続く。安定供給に努め、取引先の信頼を得たい」と述べた。

 熊本県の蒲島郁夫知事も「震災後、誘致企業が撤退すると考えたが、堀場製が最初に増床を発表してくれ、結果的には1社も撤退しなかった」と感謝した。

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